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救急救命士として

救急救命士になってから早3年が経とうとしている。
救急救命士を志してから今年で4年。

救急救命士として救急車に乗れなかった自分が今年から救急救命士として救急車に乗れるようになる事が決まった。
そのためには病院で医師の管理下の元で実習をしなければいけないが、それが今年度できることになった。

正直なところ嬉しい半面、不安もある。

救急救命士として見られている場面は多くあったが、それは何も出来ない救急救命士だからこそ乗り越えられた部分が多くある様に感じている。

救急救命士とは何なのだろうか。それを考えてきた3年間だった。
救命士なのにそんなのも分からないのか。救命士くせにという言葉を向けられた日々だった。

今思えばなんて事はないが、当時はそれが原因で仕事を辞めたいと感じた事もあった。
自分にとっての救急救命士像とはかけ離れたものだった。

救急車に乗ったとしても、目の前で消え行く命をただ見守るしかない場面もあった。
特定行為が出来れば助かったかもしれない。と何度も思い今もその場面は容易に思い出すことができる。
搬送中、心の中で何度も謝った。不甲斐ない自分でごめんなさい。あなたを搬送している人が違えばあなたは助かり、また家族の顔を見れたかもしれない。そんな風に思う場面もあった。

自分の思い描く理想像へ1歩近づいたとは言えないかもしれない。
救急救命士として。
そんな事を思いながら今日もまた救急車に乗り続けている。

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