9月2日 姫路〜舞鶴港
お待たせしました。今回は姫路から舞鶴港までの流れです。
10時くらいから2時間ほどは眠れたが、眠りが浅く12時過ぎ頃に目覚めてしまった。眠れる雰囲気ではないので、気になっていた「ワンパンマン」を一気読みした。噂には聞いていたが、中々面白い。魅力的な絵を描く人だなあ、とか思いながら10巻くらいから今出てるくらいまで飛ばし飛ばし読んでいたら、いつの間にか目覚ましが鳴っていた。
3時40分、行動開始。4時までに会計を済ませないとナイト8時間にならないので、急いで顔を洗ったりプロテクターを付けたりする。
結局ギリギリになってしまったが、なんとかナイト8時間の料金に収められた。姫路市内でガソリンを入れて、荷物をいい感じに積載して出発。
ほぼ徹夜の状態にも関わらず身体のコンディションはなかなか良かった。まあ、これまでの2週間はほぼ毎日必要以上に寝ていた訳だから、このくらいは案外平気なのかもしれない。
昼間はあんなにたくさんいた車も、早朝となるとほとんど見かけない。新聞配達のカブと併走したりしながら(こちらは50ccなので当然置いていかれる)走った。
国道312号線を北上すること1時間。だんだん空が白んできて、きれいな朝焼けが見えた。
右には朝焼け、左には(ほぼ)満月が見える最高のロケーションだ。朝焼けが綺麗なうちはテンションMAXのまま走っていた。
6時くらいになると、さすがに疲れが出てくる。朝ごはんもまだ食べていないし、エネルギー不足だ。しかし、こんな山の中で停車するのはなんだか怖いので、コンビニまで我慢して走った。
分岐を右に曲がると、巨大なダム湖が現れた。ダム湖の周りを通るルートをナビに案内されたのだが、ダム湖が本当に大きい。湖のほとりをざっと7、8キロは走ったのではないだろうか。狭くて急な道で、ゆっくり走ったため尚更長く感じた。
周りはもう明るくなっているが、太陽がなかなか昇ってこないので気温が上がらない。途中の気温計には22度と表記されていた。
長袖長ズボンを着ているとはいえ、メッシュジャケットだとだんだん体温が奪われていってしまう。手がかじかむような寒さではないが、1時間2時間と走っていると芯から体温が奪われていくような感じだ。
また、山の中を走っているので、当然ながらスマホの電波は遮られてしまう。天気を確認しようと思ってアプリを開いたが、ロードがなかなか終わらないのでおかしいと思ったら3G回線になっていたりした。
Googleマップに案内されるまま走っていると、突然急な坂道に案内されてしまった。
なかなかの傾斜が、数キロに渡って続く。道幅は狭く、ガードレールがない部分も多いような道だ。2週間前にこのような下り坂で転倒したこともあり、トラウマが蘇ってきてしまった。
路肩に停車して、スマホでも見て心を落ち着けようとしたが、そもそも電波が飛んでいないことに気づいて我に返り、何かにすがろうとした自分が恥ずかしくなった。
大丈夫、2週間ベッドで寝ている間、こういうシチュエーションは何度も何度も想像して、(想像の中で)乗り越えてきたじゃないかと自分に言い聞かせて、まずは深呼吸をした。
カブのブレーキは短期間に何度も使っていると、だんだん効かなくなってしまう。途中まではエンジンブレーキを効かせてなんとか踏ん張ったが、2速まで下げても加速が止まらないので、時々停車してブレーキとエンジンを休ませながら走った。明らかに無理をしているような異音がエンジンから聞こえるので、ハラハラする。
そして、無限にも思える坂を下り終えた。坂の区間は3キロほどだったが、たっぷり20分はかけて下った。
空腹が限界に達していたので、途中のローソンで休憩を取ることにした。
安心したからか、急に疲れが襲ってきた。30分ほどかけてゆっくり休んで、それから出発した。
それからは、目的地が近くなってきたこともありGoogleマップのナビはある程度無視しながら走ることにした。
走って走って走って、9時半頃に西舞鶴に着いた。フェリーターミナルのある舞鶴まではまだ10キロほどあるが、出航が23時50分なのでここで時間を潰そうと思う。
内湾ではあるが、日本海だ。私は太平洋と瀬戸内海は見たことがあった(というか住んでいる)が、日本海は今まで見たことがなかった。
同じ海なのだが、西舞鶴から眺める日本海はなんとなく、なんだか寂しいところのように思えた。周りに山しかないからかもしれない。あとこれは埠頭だからだと思うが、岸から急に水深がかなり深くなっていて、深淵を覗いているような気分になってくる。
ハーレーのおじさんが行くのを待って、私も写真を撮ることにした。
カブに乗るのは2週間ぶり。久しぶりに走って走ってここまでやってきたのだ。達成感が胸にこみ上げてきた。カブも私もお互い負傷から治ったばっかりなのに無茶なことをしたなぁと思う。それでも、北海道にどうしても行きたかったからここまで来たのだ。
しかし、丸一日時間が余ってしまった。あまり遠くに行くと、何かトラブルがあった時に戻ってこれなくて困るので近場で時間を潰そうと思う。
まだまだ乗船まで時間がたっぷりあるので、近くのとれとれ海鮮市場を見に行くことにした。
魚の匂いが濃くする市場だ。舞鶴漁港から直接水揚げされた魚を卸しているので、鮮度が良いらしい。
どの商品もなかなかの値段だ。特にウニは、4800円のパックで売られていて衝撃的だった。きっとモノがいいのだろう。むしろ、漁師の収入減が叫ばれる現代では頑張っている値段なのかもしれない。
いい時間になってきたので近くの海鮮丼ととやでうにいくら丼2050円を購入。
めちゃくちゃ豪華なお昼ご飯になってしまった。うに、いくらは両方とも北海道に行ったらぜひ食べてみたいと思っていたのだ。まだ行ってないけど、まあ予習みたいなものだ(?)
その後コメダで休憩。体力がそんなに残っていないのと、外が暑すぎるのでコメダで2時間半ほどのんびりした。
本当はもう少しコメダに居たかったが、他の客が増えてきてあまり長居すると迷惑になりそうなので3時頃に退出することにした。
舞鶴の方まで向かい、近くのダイソーや薬局に寄って買い物などをした。薬局には栄養ドリンクを買いに行ったのだが、1パック110円の焼きそばと、コロッケを見つけてしまい好奇心に抗えず購入。
思いがけず今夜の晩御飯が決まってしまった。こういうのも旅の醍醐味だと思う。
その後は、ザッと走って舞鶴港までやってきた。乗船までまだかなり時間があるが、手間取りたくないので下見をするのだ。
待合室にも入れるようだったが、なんとなく落ち着かないので外に出ることにした。
そういえばフェリーに乗ったあとは買い物ができなくなるのだ。いまのうちに明日の分のご飯を買っておかなければ。そう思いいったんフェリーターミナルを出て近くのモールに向かった。
中はかなり広く、5階まで吹き抜けになっていて昭和のデパートといった趣だ。イオンモールよりもこういったデパートの方がなんとなく落ち着く。
1階には食事店が集まっているコーナーもあり、昼食も楽しめそうだった。
1階のスーパーで買い物をした。北海道物産展もやっていたので少し覗いてみたが結局何も買わなかった(これから北海道行くのだし今買う必要はないかなと思ったのだ)
適当におにぎりなどを買い、6時頃にフェリターミナルへ再び戻ってきた。
今日は移動日でした。正直舞鶴をもっと観光しても良かったのですが、体調が万全ではないのと北海道に行くまでに余計なリスクは冒したくなかったので比較的大人しくしていました。
フェリーの乗船は次回にまとめます。ここまで読んでくださりありがとうございます。
本日の記録
快活CLUB姫路北条店から舞鶴フェリーターミナルまで
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