おとう

大谷翔平のユニフォームのアルファベット表記は「OHTANI」ですね。「OTANI」ではなく。

これは世界のホームラン王、王貞治=「OH」へのリスペクトが込められてると思うのは、オールドファンのセンチメンタリズムでしょうか?

ただこれが、日本語の難しさ、厄介さを端的に示している問題でして、大谷はひらがなで書くと「おおたに」で、王は「おう」。明らかに違うのです。

でもアルファベットでは同じ表記で事足りる。誰もそんなことを問題にしない。だってどちらも同じ発音だから。

ではなぜ「おお」と「おう」の違いが存在するのか?元々は明確に違う発音で語られていたものが、いつの間にやら曖昧になったのか?

どうもそうとは思えない。

象。いますね、動物の。「ぞお」って言いますよね、みなさん。「ぞう」って言う人います?言うよって方、手を挙げてください。いませんよね。

でも「ぞう」が正解ですよね。漢字テストで「ぞお」って書いたら❌ですよね。もっと発音に正確に書くなら「ぞー」ですよね。でもきっと怒られますよね、こんな書き方したら。

英語もそうですね。みなさんなんて言います?「えーご」ですよね。「えいご」なんて言います?言いませんよね。でもまだ「おう」よりは「えい」の方が、その辺きっちりしている方はいらっしゃいそうですけど。

何が言いたいかって、日本語を勉強しようって言う熱心な外国人に、ここを質問されたら何て答えればいいのか?

「オオタニ」も「オウ」もどっちも「オー」なのに、なぜ表記が違うんですか?と真っ向から質問されたら答えようがない。

「私は」の「は」は「わ」と発音するのに、なぜ「は」と書くのですか?これに答えられる人いますか?

我々日本人はそれを何とも思わず遣い分けてるんですよ。すごいと思いませんか?

こんなにすごい語学能力があるのに、からっきし「えーご」が話せない。

バランス悪いなあ。

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