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受験英語へのアプローチは塾によってこんなに違う!

英語なんて言葉なんだ こんなものやれば誰だってできる

東進ハイスクール某講師

こんな言葉がCMで流れているのを見て

そりゃそうだろ


と思った記憶があります。

でも受験当日という締め切りが切られている中で、
部活や学校行事などもある中で限られた時間の中で、
誰だって英語ができるようになるかというと、
それはそう単純な話ではないんじゃないかと思います。

自分は中学の頃から英語の勉強を始め
高校受験に向けて某塾でガッツリと受験英語を叩き込まれ、
それをベースに大学時代にオーストラリアに1年間留学し英語はどちらかといえば得意な方になったと思います。(あえてTOEICで言うと980点くらい)

この経験を単純にファクトにまとめると、
英語を勉強し始めてから(勉強してない期間も含め)10年くらいかけたらそこそこ英語ができるようになったということになります。

※自分はセンスも、継続力も人並み以上にあるわけではないので、もっと短期的に英語をできるようになるケースは当然多いと思うのですが。。。

ただ、『受験に必要になる筆記試験のための英語』(大学受験、TOEICも含め)に関しては、
幸運にも非常に熱意ある、素晴らしい英語教師に塾で出会ったおかげで、
中学校3年間でほぼマスターしたと言えるんじゃないかなと感じています。

そういった意味で、最初に引用した言葉に立ち戻ると、

『受験英語』は、やれば誰だってできるようになる


と言うことは、(自分の経験では)できそうです。

とはいえ、そのためには前述のように
良い先生と良い学習方法に出会えたことが大きな要因であると思っています

つまり、自分がセンスがあったとかではなく単純に教え方がうまかったんだと思っています。

じゃあそれはどんな教え方だったのかというと、
当時中学生だった自分は自分が勉強するのに必死でメタ的にその指導方法までを分析することはできなかったし、
大人になった今もそれを体系化して詳らかに説明することはできないので、(できたらきっと相当優秀な英語講師になっている気がします)

どんな方針・考え方で、英語を教えている塾があるのかを調べるところからボトムアップ的に、

『あー自分が受験英語を勉強した時はこんな感じだったな』

というものを探そうと思い、リサーチを始めました。

すると、塾によって様々なアプローチで英語指導をしていることが分かり面白いなあと感じたので、その概要をまとめていこうと思います。


①. パズル的に理解、ブロックを自在に組み合わせたり、組みかえたりできる学習法(一番教室)

結論から言うと、色々と調べた中でこのアプローチが自分が受験英語を身につけた時の方法に一番近いなと感じました。

最初に英語のルールをじっくり学んで、その後はそのルールに従った応用で英作文とか日本語訳ができるようになるイメージです。

抽象的・汎用的なルールを習得し、それに沿って具体・個別の事象に対応するような形で、③で挙げているアプローチとは対照的かなと感じます。

当時の記憶を思い返すと、

次の文章の()の中に当てはまる単語をa~dの中から選択せよ。

みたいな問題は「英語のルール的にこれはあり得ない」みたいな観点でサクサク問題を解いていたなあと思い出しました。

また、自分がBe動詞を学んでいる時に、
中学のクラスで別の塾に通っていた人たちはどんどんカリキュラムを進めていてCanとかWillとか自分の知らない話をしているのを聞いて

「これ大丈夫かなぁ」

と少し不安になったりもしました(が、結局心配無用でした。)

成果が出るまで少し時間がかかるアプローチではあるものの、
今回のリサーチを踏まえても、

「結果的にこのやり方が一番自分に合っていたかもな」

と感じました。

※参考にしたページのリンクも下記に載せておきますので、
詳しい話は下記よりご確認ください。


②. 同時通訳・スラッシュリーディング(池田英語塾)

こういうアプローチもあるんだと非常に興味深いなと感じたのがこちらです。

個人的な感覚としては、
①はより言語学のようなアカデミックなアプローチなのに対し、
②は英会話のようなプラクティカルなアプローチといった印象を受けました。

当然ですが実際に会話をするときは
「後ろに接続詞があるからこれを最初に持ってきて・・・」とか
文章構造を丁寧に紐解くのではなく、
相手が話した通りの順番で英語を脳内処理する必要があるわけです。

英語を一通り学んだ今なら、
これができたらかなり実践的な英語力が身につくんじゃないかと感じます

が、中学生の頃の自分がこのやり方できたかな・・・と少し不安にもなったりします。

ぜひ一度この手法を詳しく知ってみたいものです。

③.基本例文の徹底暗記15~20文。4ヶ月で1周。約300例文の徹底暗記!(東京英語塾)

これは①とは逆で、帰納法的なアプローチだと感じました。

プログラミングに例えてみると、(逆に分かりにくい懸念)

英作文をするときに

英語のルール=アルゴリズムをゼロからプログラミングして英語作文するのが①

対して、

ビッグデータを機械学習させて、その学習データから英作文をする上での一定の法則を見つけ、そのルールに沿って英作文をするのが③のように捉えました。(やっぱり分かりにくかったか・・・)

I eat rice.=私はお米を食べます

この文を暗記したとすると、

Bread=パンと言う単語を知っていれば

私はパンを食べます=I eat bread

という文が英作文ができるようになるような感じで。

実際はこんな単純な文章の暗記ではないんだろうなと思いますが、
このアプローチで重要になるのはまさにそこで、
より良質な文章(=受験でいえば、試験を解くのに役立つ文章)を暗記用の文章として準備することであり、

まさにそこは英語講師のプロフェッショナルとしての腕の見せ所になるかと思います。

と、上記は個人の感想なので、
気になった方はぜひウェブサイトもご確認いただければと思います。


と言うことで、
今回は英語学習のアプローチをまとめてみました。

何が正解ということはないと思いますが、
自分に合った学習方法はあるかと思いますので
塾を選ぶ際の観点として、英語の指導方針について一度確認してみてもいいのではないでしょうか。


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