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57歳の今の夢

ついにプレシニアになったパート主婦のMノです。
幾つになっても夢は必要、
今回は「これから叶えたい夢」について書きたいと思います。

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先日、大嶋信頼氏の
「あなたを疲れさせるあの人を『どうでもいいや』と思えるようになる本」
をスーパーで見つけて大根と一緒に買いました。

おでんを煮込みつつページをめくると

「人生が楽しくないのは、自分が主役の人生を生きていないから」

本書より

大嶋氏はいつも斬新ですが、今回もいきなりの指摘にびっくりです。

そっか、確かにその通りかも。
だって、自分が主役だと感じたのは、

初めて好きな相手が自分を意識してくれた時、
結婚式。
その後、子供を出産した時。

主婦として生きていた時間は、
間違いなく自分が主役のドラマでした。

ところが、51歳でパートに出てみたら、
現実は、強い存在の人を中心に回っていました。

思考錯誤しつつ職場を変えた

私の人生なのに、周りの口うるさい人たちに容赦なく踏み荒らされるなんてとんでもない。
そんな職場からは逃げ出そう。
そう決めたことで、再び人生が自分中心に回り始めた気がします。

中高年ばかりの環境を飛び出し、
「若い男女がたくさんいる職場」
で働いて。
「創作的な仕事がしたい」
と児童館に転職したら、発言権がなくてやる気を失い。
「知的な仕事」
の事務職では、社長のお気に入りの30代主婦と争っていきなりクビ。
「やっぱり販売だ〜」
と行った先では店長と気が合うも、古参の社員とうまくいかず。
「店長がイケメン」
と喜んだリユースショップでは革ジャンにソリの入った副店長に怒鳴られて辞めました。

安定とは無縁ですが、
常に自分の気持ちを大切に行動してきた結果です。

その基準は、
「自分はやりたいのか、やりたくないのか」
「続けられるのか、無理なのか」

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そんな2023年の今年は、年の初めに
「新規オープンのお店で働きたい」
という夢が叶って大喜びしました。

スタートが同じなら気兼ねせずに話せるし、研修もあるので先輩パートに怒られることもなく上手くいくはず、そう思っていたんですね。

ところが、採用されたパート・アルバイトの数は30人以上。
コンビニ程度の広さのお店にこんなに人がいるなんて、
いや、多過ぎでしょ💦

結局気が休まらず、押し出されるようにここも辞め……

必要なのは生きる希望なのかも


無職になった4月の終わり、
今からでも資格を取った方がいいんじゃないかと考えました。

介護の資格か、
登録販売者の資格か。

仕事としては登録販売から管理者になってスーパーの薬コーナーで働ける方がいいなあ。
薬のことなら興味もあるし、大学時代には人体の勉強もしたし。

今更という気持ちもありましたが、何となく体が動いて受験料を払っていました。

それからすぐに派遣で倉庫バイトを始めて。
単純作業は楽勝だろうと思っていたら、これが発狂しそうなほど自分には向いてなくて。
体は動かないし、表情もこわばるし、同じ行動の繰り返しがキツすぎてついて行けないんです。

すがりつくように新規オープンのパン屋のバイトを見つけて応募しました。

今回も新規オープンだったので今度はうまくやるぞ、と思っていたら「頑張らなくていいから」とあっさり。
後から入った高校生にレジの仕事を取られ、気づけば前回と同じ単純労働。

もう嫌だ〜

そう思ったら怒りというか最後の足掻きというか、少しでも知的な仕事につきたいという気持ちが湧いてきました。
ダメ元でもいいから事務職の求人に応募しよう。

そのまま上手く行ったらハッピーエンドだったんですけど、全て不採用だったので、覚悟を決めてドラッグストアで働くことにしました。

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採用されたのはシニアも歓迎というお店。
その時はまだ合格待ちの状態だったので、一般従事者として採用されました。

面接時には 
「力仕事もありますけど、大丈夫ですか?」と言われて
「はい」と答えたものの、やりたくないとは言えず。
それでも他に仕事がないんだから仕方がありません。

その後すぐに試験に合格したので必要書類を提出したのですが、仕事内容は変わらないまま。
管理者になるには2年間の実務経験が必要で、それまでは研修という扱いになるはずなのに……

店長に聞けばいいのですが、全くタイミングが合わなくて。
いつも電話中だったり居なかったり。

その度に心の中で、
「資格があるとかないとか関係ない、とにかく働き続けることを考えよう」
と自分に言い聞かせました。
でもダメなんです。
心の中がずっとモヤモヤした状態で……


自分の夢って何だろう、
自分はどうなりたいんだろうって。

改めて考えてみたら、私の夢は
「力仕事ではなく、接客の仕事をすること」

そのために試験を受けたし、
ドラッグストアで働いた経験もないのに、
「資格を取りました」
と最初からアピールして反感を買い、
「だから、何?」
という周りの冷ややかな反応にも平常心を保っているわけです。

でもその一方で、自分を否定するようなシビアな声も聞こえます。

会社はシニアにそんな楽な仕事を求めてないって。
雑用をやって欲しいんだよ。

誰の思考かわかりませんが、まるでそうなれと言わんばかりの強い圧力。

それでも、自分は接客をやりたい。
単純な肉体労働はしたくない。

だからまずは、
「夢を持っていい」
それを自分に許したいんです。


そんな感じで、
自分の中にスッキリしない感情を抱えたまま悶々と日々を過ごしながら、
それでもついに今朝起きた瞬間に、
「お店に行って店長に聞いてみよう」
と思いました。

私はオフだけど店長は早番でお店にいます。
今なら聞けるかもしれない。

そういう瞬間って、体が勝手に動くというか、タイミングが合いそうな予感がするんですよね。

相手の機嫌や都合に関わらず、
自分の意識に気持ちが集中できて、
とにかく、買い物を口実に行ってみよう!

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実は、こういうことは今までにも何度も経験しています。
気持ちのままに体が動くという経験です。

テストを申し込んでコンビニでお金を払った時もそうだし、求人を見て電話をかけた時もそうです。

気持ちが無意識と一致しているので、楽に行動できるんです。

きっと自然な流れなのでしょう。
行ってみたら店長も穏やかな感じで、緊張していたのが嘘のようにすんなり聞くことができました。

「あの、登販の見習いとしてお仕事させて頂きたくて……」

「ああ、大丈夫ですよ。
もう、いつでもできるんですけど。
まだもう少し、全体的な仕事に慣れてからお願いしようかなと」

胸の中にあった大きな鉄の塊が一気に溶けて無くなりました。

ああ、よかった。
本当によかった。

正直、今は目立つと損なので、しばらくはこのままでいいんです。
ただ、どうなっているのかは知りたかったし、無視されているわけじゃないと分かって、もうそれだけで心のつかえが取れて晴れ晴れとした気持ちになりました。

周りに気を取られず、真っ直ぐに進みたい方向を見る

実はこの2ヶ月間、
ずっと心の中で繰り返していました。

それでも気になることは気になるし、
感情は正直で、全然やる気が出なくて。
自分の後に入った若いパートさんの、上から目線な態度にちょっとムカついたり。

一時はどん底にまで落ちてしまい、
もう浮き上がれないような気もして…

それでも、前に進んできてよかった。
まだまだ、人生は終わってない。

全てのことには時があるから、
タイミングを待って行動すれば、
ものごとが流れに乗っていくはず。

世間の
「こうあるべき」
に負けないで
周りの
「圧力」
に潰されないで

願ってもいいんだ、
こうなりたいと思っていい

それが私の夢だから。

夢を持つことを自分に許す。

世間の常識に流されたくないなら、
まずはそこからかもしれないと思いました。

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