見出し画像

窓際のトットちゃんと親心

先日、娘とプリキュアの映画を見に行った時に映画館で特報映像を見て、あの『窓際のトットちゃん』がアニメ映画化されることを知りました。

絵柄も可愛らしく、娘も気になった様子。

原作小説は大ベストセラーで、私の親世代はみんな読んだり知ってると思う。私も家にあったのを中学生くらいの頃だったかに読んで、すごく面白かったことは覚えている。

トットちゃんとは黒柳徹子さんの子供時代のお話で、ちょっと風変わりな、好奇心が旺盛すぎる女の子が、あまりにも学校生活の中で協調性がなく、小学校1年生にして学校を退学となり、トモエ学園という一般的な学校とはかなり違った教育の方法を実践する学校へ転校し、そこでやっとのびのびと学校生活を送っていくお話。

エッセイのテイストもあり、多分子供でも大人でも読みやすい文章なので、娘にも読み聞かせしてあげようかなぁとKindleなど調べていたら、オーディブルで発見!しかもご本人の朗読!

早速数日前から夜寝る前に娘と少しずつ聞いている。娘も楽しく聞いている。私も一度読んでいるからなんとなく覚えているのだけど、徹子さん本人の朗読というのもあって、淡々としながらも趣深い口調が、とてもしっくりきて、より面白さが増して聞こえる。基本的に内容はトットちゃんの自由奔放っぷりに笑わされてしまうのだけど、転校に際して母親の不安な気持ちや心配する気持ちも描かれていて、そっちの方に共感してしまうから、笑いながらもなんか泣けてきてしょうがない。

トットちゃんは当時はどういう見られ方をしていたのか。今とはまた違うのだろうけど、今であれば完全にいわゆる発達障害と言われる部類に入るちょっと他の平均的な子供たちよりも突出した特性を持った子供なのだろう。

今であれば、様々なサポート環境もあり、特別支援学級などそういった施設が、当時トットちゃんが通っていたトモエ学園に近いのかもしれない。

今は、多様性という言葉もあるように、社会でも学校でも、その間口というか、受け入れ場所やその体制はかなり整ってきてはいるのだろうけど。

トットちゃんとは違うけれど、うちの娘もまた、今少し特殊な状態でうまく学校生活に馴染みきれていない。

学校も色んな手立てを考えながら、試行錯誤で娘と向き合ってくれている。

一歩進んで二歩下がるを、ゆっくりゆっくりと進んでいるような、ぐるぐる回っているだけのような気もする日々だけど、焦らず見守っている日々。

そんなこともあり、窓際のトットちゃんがやたらと沁みるこの頃です。

映画公開されたら、娘と観に行ってみようかなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?