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中華ファンタジー小説 「後宮の烏」

少し前から気になっていて、アニメ化が決まった頃に、アニメが始まる前に読み始めたのだけど、全7巻で完結、ハマりにハマり、久しぶりに一気に読んだ。

元々、「十二国記」の大ファンで、その十二国記ファンが世界観がやや近いので人気があると言う口コミで気になっていて。まぁかなり質感は違うのだけど、ライトノベルレーベルのオレンジ文庫から出てるのもあり、わりと読みやすい。中国語読みの漢字や単語は多々あるけど、十二国記のそれに比べれば全く問題なし。あれはもうだってねぇ…十二国記についてもそのうち大いに語りたいところですが。

不思議な力を持つ烏后(うひ)の謎解きミステリーでもありつつ、烏后自身の歴史に隠された謎も徐々に解き明かされていく、大河ロマン的な流れもありつつ、当代の王との不思議な関係性、もはやそれはいわゆるむずキュン要素もありつつと、結構色々な楽しみ方のできるエンタメ性の高い作品だと思います。

ともかく主人公の寿雪(じゅせつ)が人との関わりに戸惑い、不器用ながらも、元々の優しさや強さで周りの人々に愛され、徐々に人として成長していく…それがもうときに泣けるし、微笑ましいし、ほんとに愛おしい。

挿絵も美しく、アニメ化されてもその美麗さを保って丁寧にストーリーも進められていて、アニメも素晴らしいです。

そうして、名残惜しみながらもシリーズ完結まで読み終え、今後は同じ作者の他の作品を少しずつ読み進めていくつもり。

自然の描写、草花の描写がとても美しく、他の作品でもそれらが作品の世界観を深めていて素敵です。ファンタジーテイストも程よくて好き。

いわゆるなろう系なラノベは全く読まない(「最果てのパラディン」は例外。こちらもそのうち語る)けど(なろう系アニメは見てるけど)、ファンタジーとかSF作品大好きです。

少しずつ、本の紹介やら感想もここで語っていけたらいいなぁ。

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