たわいもないプレイリスト

昨日、一昨日と、曽我部恵一さんが熊本でライブをされて、ふとしたきっかけから選曲でお手伝いをさせていただきました。簡単にいえばライブ本番の前だとか後だとかにレコードやCDを流す、という役割です。普通、こういう役割を「DJ」と呼んだりしますが、僕はいつも決まってあんまりその気にはなれません。だってまぁ世にはDJをいうのを本当に仕事にしている本物がいらっしゃるわけですし、そもそも僕ごときにその呼び名で呼ぶこと自体がヘンな気がする。だから最近ではセレクターなんていう呼び方も出てきましたね。たしかにそっちの方がしっくりくるかもしれない。

こんな自分でもたまにそうやってその役割をお願いされることがあるのですが、僕自身のやり方としては、いちおうその時その時にひとつのテーマを設けることにしています。せっかくそのアーティストの方の機会に曲を選ぶんだから、それに付随したテーマで選びたいな、と。今回の曽我部さんにおける選曲のテーマはズバリ、「メロウ」でした。・・・うん、当たり前すぎますね。いや、ほんとにすみません。でもいちおう、60曲くらいいろいろ選んだんで、プレイリストを貼っておこうと思います。

もちろん当日かけなかった曲もあるし、これメロウかいな?って曲もあるし、当日かけてSpotifyになかった曲もあります。特に昨日はフランク・オーシャンの「Self control」をわざと二回もかけたりしたのですが、そしてその理由はどうしてもその曲で曽我部さんに入場してもらいたかったからなんだけど(曽我部さんが以前フランク・オーシャンについて語った文章も以前読んでいたし、そして会場に来ていた自分の息子の大好きな曲でもあったし)、でも尺が合わなくてうまくいかなかった。まあとにかくそんな大したプレイリストではありません。

そういえば今日、店のインスタにも書いたのですが、当日、お店が休みだったこともあって、店を曽我部さんの楽屋にしてもらいました。そのとき、カーティス・メイフィールドの『There’s No Place Like America Today』のCDをしれっと流していたのですが。もちろんそれは曽我部さんの新作『There’s No Place Like Tokyo Today!』へのささやかなるオマージュだったのだけども、音楽に合わせて小さくハミングされていたのが勝手にとても嬉しかった。もし、こういうささいなことがちいさな思い出になったり、日常の助けになるのだとしたら、やっぱり音楽は素晴らしいよな、と思ったりするわけです。はい。


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