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イキりの福姫11-雀魂2024夏の四半期

雀魂のキャラ「福姫(フージー)」でイキった対戦を振り返っている。初心者向けの技術解説に適した内容なので、いくつかnote記事にしたい。

今回は夏に入り、2024/06/18の牌譜から事例を採集した。

<東2局>

<1巡目>

ツモ東 → 打東 → 上家がポン → 打7m。

1m + 5m + 789m + 67p + 56s + 8s + 白白 + 中 + 発

メンツが1個ある。トイツが1個ある。ターツが2個ある。この手牌はサンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1)= 3)。

白をポンすれば役がつく。ただし雀頭がなくなる。56s + 8s が雀頭コンボになるので、ここは当面残すか。

<3巡目>

ツモ2m → 打発。

12m + 5m + 789m + 67p + 56s + 8s + 白白

メンツが1個ある。トイツが1個ある。ターツが3個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 1 + 1 + 1 + 1)= 2)。

白を雀頭にしてリーチするほうが、テンパイは早そうだ。白をポンするとメンツが生まれる代わりに雀頭が崩れ、一進一退だ。ポン・チーをしてもテンパイに近づかない(シャンテン数が進まない)。

<5巡目>

上家が打白 → ポン → 打8s。

12m + 5m + 789m + 67p + 56s + 白白白(ポン)

メンツが2個ある。トイツが0個ある。ターツが3個ある。この手牌はリャンシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 1 + 1 + 1)+ 1 = 2)。アガリには4メンツ1雀頭が必要だが、メンツが2個、ターツが3個で、雀頭が足りない。

(注、

シャンテン数の数え方 3.「8点ルール」の例外

「5ブロックを抜き出していずれにも雀頭がない場合は価値が1点分下がってしまう」

ツモ → 打 → 残った未完成部分

3m(123mが完成)→ 5m → 67p + 56s

58p(567p、または678pが完成)→ 5m → 12m + 56s

47s(456s、または567sが完成)→ 5m → 12m + 67p

未完成部分は3ターツだ。ターツのいずれかがシュンツになると、残りの未完成部分は2ターツになる。

4メンツ1雀頭でアガる際、テンパイ形は5種類ある。

・リャンメン、カンチャン、ペンチャン待ち(3メンツ+雀頭+ターツ)
・シャンポン待ち(3メンツ+トイツ+トイツ)
・単騎待ち(4メンツ+孤立牌)

3ターツのいずれかがシュンツになる場合、いずれのテンパイ形にも進まない(ただしヘッドレス形イーシャンテン形に進む)。シャンテン数の数え方の「計算上は」イーシャンテンだが、1を足してリャンシャンテンに補正する)

<7巡目>

ツモ5m → 打1m。

2m + 55m + 789m + 67p + 56s + 白白白(ポン)

メンツが2個ある。トイツが1個ある。ターツが3個ある。この手牌はイーシャンテンだ(8 -(2 + 2 + 1 + 1 + 1)= 1)。

1m、2m、5mのいずれかをツモり、雀頭を作りたかった。あっさり完成した。リャンメン×2のイーシャンテンだ。

<8巡目>

ツモ7s → 打2mでテンパイ → リャンメン58p待ち。

<10巡目>

対面が私に放銃、2,000点(子30符2翻)。好形テンパイから局を流した。

<雀頭のない状態からチーはしたくない>

上家が打白 → ポン → 打8s。

12m + 5m + 789m + 67p + 56s + 白白白(ポン)

5巡目のポンの後、上記のリャンシャンテンに進んだところを振り返ろう。

ここから58p、47sをチーしたくはない。雀頭がない手牌から、雀頭作りのきっかけを増やしたいからだ。

なお3mのチーは微妙だ。愚形ターツを解消してメンツが生まれるのは、雀頭作りより優先してよい。ただしテンパイの待ちを67p、56sのいずれかにしたい。67p、56sのいずれかを雀頭にする必要があり、最悪単騎待ちになる。そのため、今回は見送りたい。

雀頭がない状態で、数牌の連続性を捕まえて粘る。すると円滑にテンパイへ近づく。チー・ポン・カンであと4枚では、雀頭コンボを作れない。

そして「両(リャン)」「対(トゥイ)」「双(シャン)」と発声して雀頭を副露することはできない。

雀頭作りはツモに頼るしかない。4メンツ1雀頭の完成を目指し、かつリャンメン待ちテンパイを狙うには、雀頭を確保する段取りが必要だ。

ツモ → 雀頭を作りやすい構造 → 雀頭の発生例

4m → 12m + 45m → 11m + 45m、22m + 45m、12m + 44m、12m + 55m、1234m(リャンメン単騎待ちとして残せる)

8s → 56s + 8s → 55s + 68s、56s + 88s、5678s(リャンメン単騎待ちとして残せる)

3s → 3s + 56s → 33s + 56s、35s + 66s、3456s(リャンメン単騎待ちとして残せる)

4p → 4p + 67p → 44p + 67p、46p + 77p、4567p(リャンメン単騎待ちとして残せる)

9p → 67p + 9p → 66p + 79p、67p + 99p、6789p(リャンメン単騎待ちとして残せる)

ターツと周辺牌から雀頭の発生を期待できる(ただし5巡目では打8sとした。理由は後述する)。

6m → 56m + 789m(567m + 89m) → 55m + 678m、66m + 789m、567m + 88m、567m + 99m

シュンツとターツの連続形からも雀頭の発生を期待できる(5巡目では打8sとした。ツモ6m → シュンツとターツの連続形 → 雀頭+1メンツ、の可能性をより残したかった)。

ツモ → 雀頭の発生例

1m → 11m(+ 打2m)

2m →(+ 打1m)+ 22m

5m → 1m(+ 打2m)+ 55m

孤立牌や愚形ターツが雀頭に変われば都合がいい。

ツモ → 雀頭の発生例

6p → 12m(+ 打5m)+ 66p + 7p + 56s

7p → 12m(+ 打5m)+ 6p + 77p + 56s

5s → 12m(+ 打5m)+ 67p + 55s + 6s

6s → 12m(+ 打5m)+ 67p + 5s + 66s

リャンメンターツがトイツになってもひとまずはよい。リャンメン待ちテンパイは不確定だが、ペンチャン+リャンメン+雀頭の「イーシャンテン」には進んでくれるからだ。

リャンシャンテン→好形+愚形のイーシャンテン→好形+好形のイーシャンテン、と進めたい。

なお667p、677p、556s、566sはリャンメントイツで、さらに以下の構造を生む。

666p + 7p(暗刻と隣接牌)

6p + 678p(亜リャンメン)

6p + 777p(暗刻と隣接牌)

567p + 7p(亜リャンメン)

555s + 6s(暗刻と隣接牌)

5s + 567s(亜リャンメン)

5s + 666s(暗刻と隣接牌)

456s + 6s(亜リャンメン)

「暗刻と隣接牌」「亜リャンメン」は雀頭+1メンツを生みやすい。ツモの他、チーでも雀頭+1メンツが生まれることは重要だ。雀頭コンボを作れば、チーで雀頭が生まれる。

(例1、666p + 7p → 5pを67pでチー → 567p + 66p。666p + 7p → 8pを67pでチー → 66p + 678p)

(例2、6p + 678p → 6pを78pでチー → 66p + 678p。6p + 678p → 9pを78pでチー → 66p + 789p)

<まとめ・雀頭のない状態からチーはしたくない>

ターツをチーすると、ターツがメンツに固定される。しかしチーしないと、雀頭+ターツ、雀頭+1メンツに変化できる。

チー・ポン・カンでメンツができたと安心するのはその場しのぎだ(なおカンは、刻子を槓子に変化させただけだ。テンパイに近づいたわけではない)。雀頭を生む機会が減り、ツケが後に回っている。

幺九牌の単騎待ちにできるなら出アガリしやすいのでよいだろう。しかし麻雀のアガリはロンとツモの両方ある。基本的にはリャンメン待ちテンパイして、ロンとツモの両方の抽選を受けるほうがアガりやすい。

(本稿終わり)


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