【走り書きレビュー】Ado「狂言」

Adoさんの新譜を,聴いたよ.

うっせえわが流行り出した時はノーマークだったけど,偶然見たニコ生配信みたらめっちゃ面白かったので,そこからちょくちょく聴いてました
で,アルバムがでたっつーことで,聴いてみましょ

以下,走り書きで感想を.
一曲ずつ誰が作詩曲&編曲をしているのかを見ながら聴くとより楽しめます

M1:すりぃ作詞曲&編曲.すりぃの曲ってポップさは一貫としてるけど変幻自在で,ポップソングメイカーだな~と.この曲も
M2: DECO*27作詞,Giga・TeddyLoid作曲編曲.一番メンツが凄い.そりゃ流行るよね….TLでも一番評判がよかった.フレーズも曲展開もすべて印象的.
M3:Kanaria作詞曲&編曲.MIDIそのまま出してきたかのような音楽性はここでも健在.
M4:jon-YAKITORY作詩曲&編曲.HIPHOP系で来るかと思えば意外と一昔前のポップロックみたいな曲で来た.打ち込みメイン続きだったからイイメリハリではある.私はsupercellを思い出した(2ndくらいのときの).
M5:くじら作詞曲&編曲.くじららしいエレクトロポップな曲なんだけど,サビ(のような箇所)で歌メロに行かないところがいい.激しくないEDM.
M6:みゆはん作詞曲,みきとP編曲.めっちゃJ-POPで来た.この布陣ならそうなるって予想できるけども,ストリングが相まって一層00年代後半J-POPに.ちょっと浮いてる.
M7:柊キライ作詞曲&編曲.コード進行が掴みどころないように続く.それが妖しげでいい.フェイントされまくってるみたいな.歌声がちょっとくぐもって聴こえるのはワザとっぽいか.
M8:てにをは作詞曲&編曲.安定.これぞボカロ的ポップスの一角,ブラックミュージックのボカロ解釈の遺伝子.シザーハンズ
M9:Neru作詞曲&編曲.最近のNeruの曲は管楽器の音が増えてより音が印象的になってると思う.で抜群にキャッチーなロック曲への作曲センスは外れない.イントロでSAN値ピンチ!ってあの曲を思い出した.
M10:まふまふ作詞曲&編曲.まふまふ節全開な曲.4つ打ちロック.ダークさで紹介されがちだけだけど音楽自体は軽快なポップロック.Neruと並んでキャッチーさの鬼.
M11:syudou作詞曲&編曲.11曲目にして満を持しての登場だ.しっかり聴くと,結構ギターが入っているのね.
M12:煮ル果実作詞曲&編曲.サビ前まではポップラップのトラックの酔うと思えば,サビで化ける.歌詞に「うっせえわじゃ済まない現実」とあるように,うっせえわのアンサーソングもしくは続編.連続で配置しているのいいね.
M13:伊根作詞曲&編曲.ピアノロック曲.
M14:biz作詞曲&編曲.一昔前のダンス音楽的J-POP,というのか?私には語彙がない.

・VOCALOIDカルチャー解釈の様々な「J-POP」を全力で詰め合わせたアルバム,といえようか.

・詳しくないから自信はないけど,やっぱりブラックミュージック要素が強く出ているよね.VOCALOID音楽自体がかなりR&Bやジャズ,ファンクの色がJ-POPやアニソンエッセンスと共に混ぜ混ぜになっていると思うのよ.なんで,人気ボカロPを集めると自然にそうなるのね.
・や,もちろんJ-POP/J-ROCKの遺伝子が濃い.両方濃い.

・ピアノ打ち込み曲ばかりにはならず,生音が多い.サウンドが思ったよりバリエーションがあったな.

・声ずっと張りすぎ,みたいな感想をTwitterで見たけど,結構緩急つけてない?激しい曲ばかりというわけでもないし.なので,聴いていてそこまで疲れない(聴く前はしんどそうなアルバムだろうと思っていた)

・カバーアルバム,出して欲しいな~.出来るだけAdoさん選曲で.
歌ってみたの選曲が毎回Adoさんの趣味全開で良いんだよな…
歌ってみた文化特有の「今流行っている曲をこぞって歌う」タイプじゃないのが好印象
メジャーデビューしてなお,ニコニコ動画に投稿を続けているのも.
ニコニコ文化をそのままにJ-POP界に殴り込みに来た感じ,とてもいい
ちなみに私は「バスケットワーム」「脳内革命ガール」のカバーが好きです


2022年はどんな曲を出すのか…
このアルバムのような個性ある音楽性は保ったままで行ってほしいですね
あと,Adoさんの意思を組んだような曲も聴いてみたい

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