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こんな音楽を聴いてました日記【2023年5月】

リアルタイムで編集して、月末に投稿しているnoteシリーズです。
・新譜
…1か月以内にリリースされたアルバムやシングル
 (シングルはあまり書かないかも)
・旧譜
…先月以前にリリースされたアルバムなど
初めて聴いたアルバムを中心に感想を書く
ただ、何度も聴いているようなアルバムは書かないかも
…「友と聴いてくるシリーズ」も復活!(私が友と聴いたことないアーティストを決めて聴いてくる、というのをプライベートでやってます)
・プレイリスト
…AppleMusicやSpotifyのプレイリストの視聴履歴です
・動画
…YouTubeとかで、公開されている(なるべく権利関係クリアな)音楽動画
・注目
…よく聴いていたアーティストとは別に、注目のアーティスト
・良い記事
…読んでよかったと思った記事
・ライブ
…現地やオンラインでのライブ参加レポ
・その他
…気になったもの、手に入れたCD・レコード等、近況報告など
・今月の総括
…一か月の総括をします
・よく聴いたアーティストTOP5
…LastFmの記録をもとに、その月によく聴いていたアーティスト
今月のLastFmはこちら


新譜

GoGo Penguin「Everything Is Going to Be OK」

ジャズとエレクトロニカで気持ちいいインスト
金属音とドラムが交互に鳴り不気味なM6から影がかかった雰囲気に
m9、ウッドベース(?)の反復がじわじわと曲を盛り上げる
ほんとにeverythingはokになるのかい?そんくらいの気概でいなきゃってことかも
M11、曲調からタイトルからポジティブに励ましてくれるね
M12のアンサンブルの勢いもよい

Dreamer Isioma「Princess Forever」

ゆったりと、ソウル、インディーポップ、R&Bとかその辺りが交錯した音楽
生音と打ち込みの入り乱れる感じが心地いい
やっぱりM6が抜群に好き。私がファンクなビードが好きなんだろな
いいMV
M7の、アフロビーツなトラックも良き
一通り聴いた後にレビューを読んで、アルバムのテーマを知りなるほどと

スピッツ「ひみつスタジオ」

待ちに待ったスピッツの新譜、なるべく自然に聴きたくて会社帰りに聴きました
とりあえず聴いてすぐの感想をここに書き留めておきます。

M1はオルガン(キーボード)から始まる、じわじわと盛り上がるザ・優しいスピッツ
「跳べ」のアグレッシブな音、優しく前向きなエネルギー。「ここは地獄ではないんだよ/優しい人になりたいよね」まさにマサムネ節、そうだよね。
既発曲の大好物~美しい鰭と、ここまで外れなし&自然な流れ
M5はオーソドックスなインディーロックの色合いが心地いい
おばけ、パワーポップな間奏にメンバーそれぞれの歌という珍しさ。ライブではどんな感じになるんだろう。
手鞠、イントロ最初のギターコードから好きすぎる
未来未来、これまたイントロのうねるベースと民謡のようなコーラス。歌詞も特段メッセージのエッジが効いてる。
こっからの紫の夜を越えてか、ダークな部分を出してから夜を超える。上手い繋ぎ。
めぐりめぐって、エネルギッシュな人生讃歌andバンド讃歌。けもの道やこんにちはみたいな立ち位置かな

全体を通してリズムの出し方が様々あって楽しい
どの曲もめちゃくちゃキャッチーだよな、とげまる以来かも。全部タイアップあってもおかしくない。曲を届けたいエネルギーがコロナ禍を経てデカくなった証左なのかもね。でもその分飽きも早く来そう。
少なくともここまで一発で好印象なアルバムは最近のスピッツの中でも(私の中では)随一。SNS社会とコロナ禍以降の現代というテーマが一環として見れるのも聴きやすさとしてあるかも。逆にオルタナ性や変態性を求めると違うのか、どうなのか。他の方の感想を見るのが楽しみだ。

ピノキオピー「META」

ついに出た。ピノキオピーはやはりアルバムあってこそ。

エゴイスト、トラックがソリッドにうまく引き算された音で良すぎるで…ヒット曲3曲からの幕間として安心感がでる
ちきゅう大爆発のセルフカバーは、原曲より疾走感があって16分で刻まれるソフトなキックがまたいい
メタがテーマってこともあり、全体的に歌詞の意味がハッキリしている。インタビューでも語られている通り”自分以外の視点”、つまりそれぞれがパラレルな考え、思考、立場の歌詞であり、今までにない表現にも納得がいく。
神っぽいなが出た時、ピノキオピー はこれからどうなっちまうんだ!?と不安になったが、最後の「META」にあるように、丁寧にこの数年の"姿勢"を種明かししていただけたので、とってもスッキリした。さて、未知なる挑戦を経たこの後にどんな曲を繰り出すのか。想像もつかないが、トラック聴くに音作りには全幅の信頼を置いて良さそうだ。

Human Tetris「Two Rooms」

ひたむきにダンサブルなポストパンク。歌も徹底して低音ポエトリー、タイトなドラム、メロディをなぞるギター。
ギターの奏でるメロディが1曲1曲耳に残るゆえ同じ音が続いても飽きはこない
30分7曲というボリュームもジャストね
M5やM7で32分のハイハットが重なるあたりのハイライト感たまらん
人力演奏だからこその味。ライブみてみたい
ってロシア/モスクワのバンドだったか
ロシアのポストパンクはMolchat Domaといい良いバンドがいますな~

Galileo Galilei「Bee and The Whales」

古くもあり新しくもあるシンセロックだったり、エレクトロニックな(M5)や、フォークトロニカ(M6)、エレクトロポップ…。曲の雰囲気は一貫して(モダンな部屋に吹き抜けから白い光が差しているような)明るさがある。M8でキラキラ感は最高潮に。M10、好きすぎる。イントロから癖に刺さるM12。エンディングでハイにポジネガでかけて行く。

Galileo Galileiからこんな素敵なアルバムが出て、6月にはThe Japanese Houseのアルバムも来る。ええやんか、ええやんか。

旧譜

Pink Floyd「The Dark Side Of The Moon」(1973)

そういや聴いてないし、聴いてみるかシリーズ
この前行った写真展でずっとピンクフロイドのこのアルバムが流れてたんで、じゃ、聴きますかと

「Breathe(In the Air)」のサイケ寄りで退廃的な雰囲気にリラックス
一番こう印象強いのは「On the Run」。エンジンや人の足音などの雑踏と半白するテクノ音楽のような音。
コーラスに引き込まれる「Time」「The Great Gig In The Sky」も良い
ラインナップの中で一番この時代の「ロック」に近い「Money」が自分の中では浮いた存在に思えたり
「Us And Them」での盛り上がりよう、また聴き直した

時折入るセリフや笑い声からも、どこか不気味で退廃的だけど不安よりはリラックスできるアルバムだった

"名盤"もっと気軽に手を伸ばすべきだなぁ

Pink Floyd「The Atomic Heart」(1970)

こんな前衛的な作品が大ヒットってまた凄い時代だなぁ、が第一印象
一曲一曲が(意味は理解してないけど)コンセプチュアルで、ロック、オーケストラ、オルガンのパート、生活音が入り混じって
聴き直すならM3とM5
M5は朝食ASMRが気持ちいい
アルバム「The Dark Side Of The Moon」よりかは印象は未だ浅いな

ところで60〜70年代くらいのドラムの音って分かりやすいというか、特徴的ですよね
音の軽さというかな

山下達郎「FOR YOU」(1982)

最近レコードが新装版で出てめちゃ売れてるわけですが、タワレコで見かけて冷静に考えたらCDの方が欲しいな~となり購入。初ヤマタツ
最高にグルーヴィで、歌の上手さと感想のちょうどいいところで来るサックスも何も無駄なものがない、ように感じる
疲れた心身に程よく溶け込んでくる
特にドラムの重厚でリズミカルな音が好き
M10のパパラッチへの恨み節はギャップで笑った
ボーナストラックのあまくて危険な香り、Every Nightも付いてきて2500円以下って、お得この上ないな

Belle and Sebastian「Late Developers」(2023)

少々影ある曲(M1、M3)から始まったと思えば、M2やM4以降は明るいインディーポップが続くのでちょっとギャップを感じる
M5の疾走感あるギター
ファンキーなM7が一番好きかも
最後はどこか牧歌的な合唱で〆
ボーカルも複数人いるのか。Wiki見たらメンバー7人って多いな。どんなバンド編成なんだろう
お気に入り→M2,4,5,6,7,10,11

strongboi「strongboi」(2023)

とっても上質なベッドルーム音楽(Discogsのジャンル欄にはジャズ、エレクトロニカ、ブルースとあった)
ゆったり軽やかなリズムを奏でるドラムとブンブンいってるベース、ディレイかかったシンセとギターに女声ボーカルという王道なバランス
お気に入り→M1、M4

Pink Floyd「Wish You Were Here」(1975)

表紙が気になってた。このアルバムのLP中々レコード屋に置いてない。人気なんかな。
1曲目。70年代プログレのいかにもな長尺ギターソロ(偏見)が8分ほど。
2曲目の不穏さから文明への畏怖を感じる。
4曲目。最初ずっと右からしか音が鳴らないからヘッドフォンが壊れたのかと思った…。こういうシンプルなアコースティックなロックソングがくると途端に安心する。
5曲目、1曲目よりも好みかも。ギターとキーボードの主張のバランスがちょうどいい。
う~ん、何だか全体的にあと少し物足りなさを感じた。いや、オーソドックスなプログレとしてはこれでいいのか。

Velvet Crush「Teenage Symphonies To God」(1994)

パワーポップだぜ
…パワーポップって何だろう?よく考えれば自分はなんとなくこの言葉を使っている
このアルバムを聴けば、インディーロック、オールディーなロック、カントリー、ギターポップなど色々楽しめるうえで、人懐っこいメロディ、身近さを感じる
J-ROCKへの影響も節々から読み取れたり…
特に好きな曲を上げるならばM8~M9の2曲かな

土岐麻子「debut」(2005)

今度見に行くライブにいらっしゃるので、予習
ひかえめポップなジャズアルバム。(ジャズ風味なのとジャズの境目ってなんだろうか。知識不足)
M1~M3の空気感がオシャレだ
荒井由実の曲のようなピアノ曲M5や、柔く広がるM8のような、ニューミュージック風味のある曲も良い

アルバムジャケをみて目をつむればもうビョーク

手に入れたCD・レコード等

レコード

西寺郷太「夏のクラクション c/w 都会」
西寺郷太「Velvet Motel c/w 小麦色のマーメイド」
西寺郷太「It's a Wonderful World/入江にて」
スピッツ「ひみつスタジオ」

CD

山下達郎「FOR YOU」

観たライブ

「京都GOTOWN FREAK 磔磔」
(京都磔磔@5/27)

 初・磔磔。手作り感ある雰囲気とか出演者が、階段から降りてきてフロアを横切ってステージに上がるのとかええなぁ。真ん中の柱はご愛嬌。
 西寺郷太(初バンド編成らしい)はMVになってるリード曲や今年リリースしたカバーアルバムからの選曲。70〜80's都会系ポップスの西寺さんらしい解釈がバッチリ、ハキハキしたドラムとうねるベースが印象的だった。土岐麻子さんとのデュエットで都会(大貫妙子)。西寺さんの地元・京都で『その日暮らしは止めて/家へ帰ろうー緒に』と歌う…そんな歌詞だったんや。
 土岐麻子さんの曲はあまり知らず、しかしどの曲も気になるし帰ってから調べて聴きました。ネオシティポップまたシンセポップというか。「美しい顔」、良い曲。
 NONA REEVESは去年のクリスマス以来。コロナ制限がなくなり満員のライブハウスでコールアンドレスポンスできる喜びをバンドも観客も全力で感じていたように思う。ガリレオガール、Love TogetherやDJDJでぶち上げつつ、地元京都をイメージしたTranceでしっとり聴き込む。特にアンコール最後、土岐麻子さんとのコラボ2曲目として透明ガールが来た時の盛り上がり具合は凄かった。初夏、ほんのり暑い1日だった。
良いレポ記事

今月の総括

よく聴いたアーティストTOP5

1位:スピッツ
スピッツありがとう。
こんな素晴らしいアルバムを出してくれて…。
三日月ロックと張るくらい好き。

2位:The Japanese House
新譜が待ちきれないよ〜
すきあらば

3位:Blur
新曲出たんで2ndを聴いたらピタリと気分にハマりました
カラー版のFor Tomorrow、かなり印象変わる

4位:くるり
出かけてる間、くるりの20回転聴いた
あのベスト、ええよね

5位:ピノキオピー
ピノキオピー の新譜、これまでの種明かしがされファンとしては大変安心and満足した
アルバム曲当たり

今月分統計

アルバムレビュー
新譜:6枚
旧譜:8枚

Scrobble
917:曲
175:アーティスト

最近思うこと

コンテンツ、ツイート、配信 記事あらゆる場面において、最近"才能"がテーマになっているのをよく目にする。ここ数年かなり増えたように思う(裏付けるデータはないので悪しからず)。社会の変化にその思い当たる節はいくつも浮かぶから不思議なことではない。が、多すぎるな。悩みとしてはデカいがメインコンテンツにしちゃ無粋だよな、といち消費者は思ってしまう。共感を呼びやすいものが訴求力高くよりバズりやすいのは分かるけど。
 …最近数段バズってきたタイミングであの人は才能があって〜ってそりゃ、マーケティングの才能の話かね。才能ってなんじゃろな。便利な言葉だこと。

振り返り

GWがあり、その後の週末も何かと用事があり、息をつく間がちょっと足りない1ヶ月だった
でもって楽しみにしてた新譜は期待以上で、嬉しいね。五月病もほどほどに、6月はほどほどに頑張るぞ!シロップのライブも楽しみ

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