まったり

 昨日 美由紀ちゃんが原宿で熱中症なった。軽度のものだったからよかったが、注意が足りない。

 今日はお出かけ禁止。(ゆっくり体を休ませるため)

朝?10時くらいに部屋から出てきた。顔色は良くなっている。

 食事はどうするのか尋ねると、「あまり食欲ないです。でも なつめさんが作る、フレンチトーストなら食べたいです。」

「充希ちゃんもそれでいいかな。」

「食べたことないですけど、お願いします。」

フレンチトーストが焼ける匂いに誘われて、ネコ様達が集まってきた。

「つきママ達はこれ粉糖がかかっているから、此方で我慢してください。」とチュールを出す。

 厚切りパンで2枚ずつ用意した。飲み物はアイスティー。瞬く間に無くなる。(食欲がないと言ってたわりに・・・。)

 食べ終わりしばらく無言。数秒後 「美味しかった~!!」

暫くお嬢さん二人で、小声で話している。

「なつめさん、今更ですけど聞きます。」

「私はなつめさんが居ないと何も出来ないけど、なつめさんは私がいなくても何も変わらないでしょ。それに私 何も役に立っていない。寧ろなつめさんに迷惑ばかり。」

「いや、それは間違いだよ。君はものすごく私の役に立っているよ。」

「嘘!! 気休めはいいです。」

「私が嘘をつかないのは、君が一番知っているはずでしょ。」

「君は私に「安寧」をくれる、唯一の人なんだよ。」

 美由紀ちゃんは恥ずかしくなってか、慌てて部屋に戻る。

数秒後 部屋から「やったー。嬉しい~。」と絶叫が聞こえた。

平凡でまったりとした日曜の朝の出来事でした。


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