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詩の言葉たち
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2024年9月の記事一覧

詩 - 時間の外側から

途方もないね。 途方もなくって仕方がないや。 今日ぼくは、見たんだ。 瞼の裏に映る銀河に。 あるひとの一生の姿が虹のようにかかるのを。 それは、それは、綺麗な彗星のようだった。 卵からそして、幾つもの細胞を産みながら 赤子になって、空気にふれ 泣き笑い、立ち、歩いていった。 その一つの人の時間ですら、途方もないのに あっちもこっちも、数えきれない程に、 人々が彗星の如く煌めいていく様が見えた。 ああ、思ったよね。僕には手に負えないって。 僕一人には到