キュレーテッドボーイの精選
時計を買った。
スマホを持つようになって何年も腕時計をはめていなかったけども、買った。
そんなに高い時計じゃないけども、気に入っている。さすがにいい歳になって打ち合わせに行くときに時計も付けてないのはナンダカナァと思ったのと、デザインが気に入ったからである。
まあぶっちゃけ完全私服出社なので、TPOとかそういうこと言う前にパリッとした服着ろよという話でもあるけども。
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実際スマホがあれば時計はいらない。正直いらない。なくてもいい。
とはいえ、時計自体はすごく欲しかった。
というのもアップルウォッチがでちゃったから。
値段も高いが作り込みと完成度がやはりよいのだアップルよ。むむむ、でも値段も高いなぁと、各社のスマートウォッチとお財布を長めながら暮らす日々。
Withingsのこのタイプなんて、3回くらいは買い物カゴに入れたと思う。(買ってはない(笑))
が、選んだ時計はご覧の通り、アナログな、時間(とあと日付)しかわからない普通の時計にした。
理由はそこまで深くはない。
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■ キュレーテッドでいい
2012年のバズワード「キュレーション」に近い言葉だけども、キュレーテッドという考え方が好きだ。
博物館・美術館のキュレーターさんが「厳選した」ことに由来しているらしく「厳選・限定された」という意味合いで僕は理解している。
例えば計算機、計算しか出来ないが、使う人が使えば複雑な計算ができる。計算に特化しているだけに、起動に1秒もかからない。ほとんど誰でもマニュアルを見ずに使えるシンプルさがある。
黒電話、電話しか出来なかったけど、デザイン・使用感、ともに忘れられない機器の一つだ。
僕が腕にはめているこの腕時計、もちろん、時間を見るという限定的でそぎ落とされた機能しか持ち合わせていない。
でも、それでいい。二本の針が示す形だけで大体の時間が一瞬でわかるこの機能を腕にくっつけてりゃぁもうそれでいい。
メールやSNSはキーボードから30cm以内にあるスマホでみればそれでことたりる。
時間を知るためにいちいちお尻ポケットからスマホをシュッとすることのほうが、そして、ついでにとTwitterながめちゃうほうが、なにかミスっている気がした。
■ キュレーテッドがいい
靴やシャツには「着る」以外に機能はない(あえて言うなら個性やステータスを示す機能?)。必要不可欠なもほど単機能でいいのかもしれないな。と思う。
自慢じゃないが、僕はわりと器用貧乏だ。そこそこいろんなコトができる。けども、単機能に特化した人には勝てない。
パソコンを使い、絵を描きデザインをするが、それで画家になれるか?と言われたらノータイムでノーだろうし、人前で喋るのもそこそここなせるけども、それで俳優や芸人になれるかといえば、以下省略
■ マルチファンクションから、一点突破できる単機能へと
もろもろ書いたけども、僕は結局長く使えるものを選んでいきたいって話。出来るならばもう時計選びで悩みたくはない。
ぶっ壊れるまで使いたい時計を、経年変化が楽しめるレザーのバンドを選んだのだから、あとはアンティークになるまで大事に使っていくだけだ。
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興味に忠実にいろいろといろんなコトに手を付けてきた。アレもコレも出来るとまあ生きていく上で困る事はあんまりなくなった。とはいえ、最近の僕と言えば、、、
「僕はこれしかできません、でも誰よりも上手です」
こういう台詞が吐きたいのだ。
時計を見るたびに「なりたい自分」を思い出そう。
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時計を買った
おもに時間しかわからない時計だ、と注釈をつけなければならない時代に僕たちは生きている。
時計のように、生き方も選べる時代だ。
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