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第26回 デジタル市場法(DMA)発効後のスマートフォン市場におけるウェブブラウザ競争の激化

こんにちは、stです。

ちょっと前になりますが、2024年3月7日、欧州連合(EU)のデジタル市場法(DMA)が発効され、スマートフォン市場におけるウェブブラウザの競争が新たな局面を迎えましたね。

DMAは、インターネットの「ゲートキーパー」とされる大手プラットフォームに対して、より公平な競争を促すための一連の「すべきこと」と「してはいけないこと」を定めています。

特に注目されるのは、AppleのiOSやGoogleのAndroidなどが、自社のブラウザであるSafariやChromeの代わりに他のブラウザをユーザーに提示することを義務付けられたことです。
この「選択画面」の導入は、プラットフォームの支配力と自己中心的なデフォルト設定に対抗し、消費者に他の選択肢があることを知らせることを目的としています。

TechCrunchによると、DMAの適用から1ヶ月余りで、新法が競争を活性化させ小規模なブラウザメーカーがシェアを獲得したり、少なくとも以前よりも注目を集める助けになっているとのこと。

例えば、Aloha Browserは、EU内のユーザー数が2024年3月に入ってから250%も急増したと 発表しています。
DMAの発効により、Aloha Browserユーザーはスペインで2.5倍、フランスでは3倍、イタリアでは2倍、ドイツでは2.5倍、ポーランドでは2倍、スウェーデンでは2.5倍、デンマークでは2倍に増加したことが報告されています。

また、3億2400万人以上のユーザーを抱えるOperaは、AppleがDMAによって義務付けられた選択画面を実装した後、EUの新規ユーザーの流入が164%増加したと報告しています。これは、DMAがスマートフォン市場におけるウェブブラウザの競争に実際に影響を与えていることを示唆しています。

Aloha BrowserやOperaの他、ノルウェーの Vivaldi、ドイツの Ecosia、アメリカの Brave、約1億人のユーザーを抱える DuckDuckGo もユーザー数を伸ばしていることを明かしています。

そんな状況ではありますが、ブラウザのデフォルト選択画面のデザインにはまだ改善の余地があり、一部のブラウザメーカーはEUがAppleの選択画面デザインについて非遵守の疑いで調査を行っているため、早期の影響に関するデータを共有することに消極的です。

とまぁ、このようにDMAはスマートフォン市場におけるウェブブラウザの競争を活性化させるための重要な一歩となりました。
今後も、この法律がどのように市場に影響を与え、消費者の選択にどのような変化をもたらすか注目ですね!

ちなみに僕は、スマホやタブレット、PCのブラウザはEDGEでお気に入りなどを同期させていますが、それ以外には数年前から“検索に偏りがなく動作が軽快”なDuckDuckGoのヘビーユーザーです。Safariも Chromeも使いません。
DuckDuckGo、アイコンかわいいですしね(^_^)

ではまた来週!
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