やまユリ

詩「やまユリ」

この道をまっすぐおりていけば
まちへ出ますので足元にはお気をつけて
こんな日ですから月もみえませんが
途中やまユリが咲いていることと思います
摘んで帰られるとよろしいです花弁を
捥いでいくたび命が死ぬことを想って
どうかわすれてくださいまし
今夜わたしとしたことは

(2018年8月松原敏夫個人詩誌「アブ 第22号」にて発表)

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