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虚数ってなんで必要なの?〜現実の彼岸から見える景色〜

こんにちは!
最近中二病っぽいタイトルをつけるのにはまっています。shintaroです。

今回は、↓の記事を書いている途中で、皆さんに共有しておきたいなと思った思考方法があったので、それについて書きたいと思います!この考えを教えてくれたのは、東進ハイスクールの講師、志田晶先生です。


(これはまじで余談ですが、大学の二次試験が終わった帰り道、本屋でブラブラしていると、志田先生にばったり遭遇しました。(その日京都の校舎で講演をしていたことがわかったのでほぼ間違いなく志田先生でした。)あまりに突然でびっくりした・マスクをしていて顔がはっきりわからずもし声かけて別人だったらどうしよう・数学を3年間教わってきたけど試験ではボロボロすぎて顔向けできない・・・などの様々な感情がうずまき、声をかけることができませんでした😭 もしまたどこかでお会いする機会があったらお礼を言いたいです。)

そんな志田晶先生が虚数についての授業をしている時に話していたことを紹介させていただきます!


虚数って実際に存在しないじゃん!

高校生の時に、文系の方でも理系の方でもすくなからず虚数について学んだと思います。その時皆さん一度はこう思いませんでしたか?

「実際に存在しないものを考えて何の意味があるんだ!!」

僕もそう思っていました。虚数のルールとか計算方法とかはわかったけど、実際何の役に立つんだよ!と思っていました。そんな中、志田先生はそれを一発で理解できる説明をしてくれました。

実数の世界がサッカーのグラウンドで、そこにいる「数」たちがサッカー選手だと思ってください。虚数という、実数世界の外にある世界を考えるということは、そのグラウンドの周りから見下ろすことのできる観客席を想定するということです。観客席(虚数の世界)からは、グラウンド(実数世界)の中にいる選手たち(数)の動きが一目で分かります。選手たちには見えない視点から、グラウンドでどんな試合が繰り広げられているのかをみることができる。これが虚数を考える意義のようなものだと思ってもらえると分かりやすいと思います。


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(これまた余談ですが、志田先生の雰囲気から何となくサッカー好きっぽい格好をしているなと思っていたのですが、この話の中でサッカー観戦が好きだということが発覚し、「やっぱりな」と一人PC画面の前でニヤニヤしていました。)


発展させてみよう

今の虚数の話を少し発展させてみると、「今いる現実とは異なる世界・あるいは特殊な状況を想定することによって、現実に対する新たな視点が得られることがある」、と言えるのではないでしょうか。

自分が思いつく限りで例を挙げると、

・海外留学することによって異なる文化を体験し、今まで素通りしていた日本文化の特徴について知ることができた。
・哲学や倫理学などにおける様々な思考実験の数々(トロッコ問題・テセウスの船・親殺しのパラドックス・アキレスと亀・囚人のジレンマ・・・)
・自己分析とかもかな?(一億円あったら何をしたい?を考えて自分のお金や人生に対する価値観を知ることができたりするかも)

この記事を書いていて思ったのですが、「思考実験をする意義とは?」という問いに対してにもこれまでの議論は適用できますね。


ここで最後に強調しておきたいのは、このような思考をする意義は、あくまでも現実をより深く知るためであるということです。特殊な状態を想定すること自体に価値はなく、あくまで現実に対する新たな視点が得られるから価値があるのだと思います。そうでなければただの突拍子もない話で終わってしまいますからね。


最後に

この記事を読んで、虚数を考える意味・現実とは異なる世界を想定することの有用性がわかってもら得たら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!



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