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何を教えるかじゃなくて、何を教えないか

|2回目のストアカ講座を終えて…

ストアカの2回目の講座が終わりました。
お申込みいただいた方には、数ある同じサービスの中で僕のPC不要!iPadだけで〇〇講座を選んでいただいて本当に嬉しく思います。

2時間の講座でしたが、120ページに及ぶアプリの操作マニュアルを用意して進行し、
ボリューム満点カロリー高めの詰め込んだ内容になりそうで、
時間が足りるか心配になりましたが、最後は綺麗にまとめることができ、満足していただいたご様子で良かったです

1回目とは講座の内容が違ったので、色々とやり方も変えていたのですが
今回の講座から学んだ、というか再認識した教訓をまとめようと思います

|全部教えることが良いという錯覚

なにかを人に教える立場(講師でも監督でも名称はなんでもいいですが)
ある特定の分野において、全く知らない知識の初心者の人に教える場合は、
専門家の知識があればもちろんもちろんいいですが、
そうでなくても、当然その分野をあらかじめ勉強しておいて詳しくなっておく必要はあります。

しかし、あまりにも情報を得すぎることや専門家目線になってしまうことで、
何から何まで知っていることを全部教えてあげないと、
内容が薄いと思われたり、後から教えておいたほうが良かったという後悔などが頭をよぎって、
時間の許す限り、話や情報を詰め込んでしまうことがあります。

相手はその分野のことを全く知らないので、こちらも相手のためだと思って必死に伝えようとするのですが、
いざ講座が終わってみれば、実は相手の記憶には何も残っていない、、、
なんてことが起こってしまいます

よくありがちなのが、
講座の冒頭からガチガチの専門用語ですっ飛ばして、時間が終わったら、
紙資料のマニュアル渡して、それ見てあとは自分で解決してください、、、

そんなスタイルは論外です!笑

でもその論外なパターンの講座が実際にあることを、生徒さんの実体験として聞かされます

せめて、自分の講座ではそういうことが起こらないように、
工夫しないといけないなと、あれこれ意識して実践してみた結果、
ある結論に行き着きました

「何を教えるかじゃなくて、何を教えないか」
ということ

例えば、「iPadのメール設定を知りたい」という人に
そもそもiPadとはどういう歴史で生まれたもので、型番やシリアル番号やCPUの知識を教えるのは、
もちろん聞いたら「へーそうなんだ」という教えた側にとっては気持ちいい反応も得られるのですが、
本題のメール設定の情報には、雑音でしかないのです


接客業ではクッション言葉(枕詞)というものが存在します
会話の出だしに、天気や今朝のニュースなどから入ることでコミュニケーションがスムーズにいくという基本的なテクニックで、
講座でも、本題に入る前の話のリズムを作るためのクッションとして豆知識などを用いるのはいいかもしれませんが、
本題の印象に影響を及ぼすほどの言葉は行き過ぎだということです

情報を提供する側にとって、生徒さんの一番知りたい情報
事前のヒアリングに加えて、会話の中で本質を見極めて、
その情報を、いかに一番強い記憶として残した状態で講座を終えるかということが求められると思います。

かんたんに書きましたがこれを完璧に意識するのは難しいです 笑
ストアカの1回目の講座のように、自分自身消化不足を体験したてなので
身にしみて上記のようなことが、いかに大切かがわかったのです

|ヒアリングは聞かれたから答えただけでそれが全てではない

今回、ストアカの2回目の講座をやってる最中には、
このペースでいくと終わらないとか、この操作を教えることは本当に必要か?といったことが頭に過りました。
最初に全体像を説明するところまでは予定通りなんですが、そこから厳選して、
どの部分を教えるのが最善かと、この部分を教えると逆に話をややこしくさせるかなという箇所を
ピックアップしてあげる柔軟さが必要だということに気づきました

これは最初からそうしようと思ってやるのではなくて、準備段階では、全部説明する気で挑むわけですが、生徒さんの理解力や、会話の中で、何を一番知りたがっているのかの本質が見えた段階で、必要のない情報は削ぎ落としてしまったほうが良いということです

同じような話が重複してしまいましたが、それくらい大事なことだと思います。

「講座の前にヒアリングしておけばいいじゃん」
という声が聞こえてきそうですが


事前のヒアリングはやるのは当然なのですが、ある程度の方向性はわかっても、生徒さん自身、聞かれたから答えただけで、実際は、わからないことがわからない状態である可能性が高いと思います

実際に講座を開始してみたら、思い出したかのように、生徒さんからヒアリングでは聞いていなかった質問を受けることがあります

例えば
「好きな異性のタイプを教えて」
と聞かれた時に返ってくる答えは、実際は別にどっちでもいいことがほとんどだそうです

それを裏付けるような歌の歌詞に
「好きになった人が、自分の好きなタイプ」
なんて表現がありましたが、まさにそれなんですね 笑

別に対して決めてはいないけど聞かれるからなんとなく答えているだけ
気になる異性の言ったタイプに当てはまってないからといって肩を落とす必要は無くて、ちゃんと相手の目にとまるチャンスはあります。

恋愛相談みたいな話に脱線していきそうなので、話を戻しますが、

こういったことから
さきほどの話に戻しても同じことが当てはまりますよね?
アプリの操作で知りたいことやわからないことを事前に教えていただければスムーズに講座は進行できます

そう聞かれたから、答えたものと、実際に講座で聞かれる質問は全然違ったりします
それは、実際に講座をして会話をしてみないと、浮かび上がってこないことなのです

これはセミナー型の複数人数に向けた講座だとまた違ったなかなか難しいかもしれませんが、マンツーマン講座は、そういった気遣いが必要なのだと思います。

|3回目PC不要!iPadだけで〇〇講座が迫る!

ありがたいことに間髪入れず、3回目の講座の予約が入りましたので
そういったことを自分で意識しながら、
この講座を受けて良かったなと思ってもらえるものを目指したいと思います


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