安達祐実は日本のシャーリー・テンプルかも

2年前に録画していた「アパッチ砦」の映画の最初の部分を見た。映画史上5本の指に入るに違いない監督、ジョン・フォードの作品。たまたま、村上春樹の短編集の中で「めくらやなぎと、眠る女」にちょっとしたシーンがでてくるからだ(参考サイト:インディアンと溶けたチョコレート、「めくらやなぎと、眠る女」 ─ その2 (amaya.jp.net))。
実際は映画が開始してから20分程度経過した場面に出てくる、ジョン・ウィン扮する大尉とヘンリー・フォンダ演じる格下げ・左遷された中佐との初対面での対話である。
こんなちょっとした場面を使うなんて改めてこの当時の村上春樹はすごいな、と感じたのはもちろんだけれども、この映画の中で誰もが未来をゆだねたくなる役として出てくる若者の軍人と恋に落ちる、ヘンリー・フォンダ演じる中佐の娘役がなんと、シャーリー・テンプル。一言で言ってちょっとダサいけど小さくてかわいい。好感度抜群。私はテンプルちゃんことシャーリー・テンプルは子役ばかり頭にあったのだが、成人してからも25歳くらいまでは映画に出演していたらしい。今でも6歳当時のシャーリー・テンプルの天才的なタップダンスの映像が頭に浮かぶが、彼女はその後は右派の政治家、外交官として3人の子供を育てながら活躍したらしい。
安達祐実が政治家や外交官になるとは思わないけれども、余人には代えがたい演技はとして、今なお年齢不詳の魅力も継続している安達祐実が真っ先に私の頭に浮かんだ。
海外の俳優と日本の俳優とのイメージがだぶることがたまにある。
ある方は、マギー・スミスの名前が出なかったときに、奈良岡朋子みたいな女優、と表現したのですぐにマギー・スミスの事だと私がわかったことがあった。
きっとどこかで本質的なつながりがあるから頭に浮かぶのだろうなあ。

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