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学習用PCのスペックで要注意なのは、CPUでもメモリでもない、Windows 10 のアレと Microsoft Autopilot .. かも。

文科省の学習用PCのスペックが発表され、記者からの「スペックが低すぎるのではないか」という質問に対して、Microsoftの梅田さん(ご無沙汰していますw)が「通常の使い方をするぶんには全然問題ないと考えている」との回答。

GIGAスクール対応PC

ちなみに並んだスペックはこれ

・Cleron N4020(Max 2.8GHz) もしくは N4100(Max 2.4GHz)
・RAM 4GB/8GB
・eMMC 64GB/128GB
・11.6/1280x720、10.1/1280x800

Windwos 10 の必要要件

さて、どのくらいの必要要件だと思いますか?

Windows 10のインストールシステム要件(64bit)
・1GHz以上のCPUかSoC
・RAM 2GB
・HDDの空き容量 32GB
・ディスプレイ:800x600以上

まぁ、なのでそれなりに十分超えています。実際 Windows 10 は Windows 7 の頃の必要スペックとあまり変わりません。一番影響するのがストレージのスピードですね。多分。

色々やるには厳しいスペック?

正直、PCのスペックなんてこれでも良いかと。多分授業でやれることなんてメールとオフィスとブラウザくらいでしょうから。大学の頃だってBasicでちょっとプログラム書いてたくらいだし、最近の大学のプログラミングの授業だって、テキストエディタでJava書いてブラウザで動かすくらいでしょ?

でもアプリとかインストールしていったら、すぐに重くなってしまうのは?とか思うかもしれません。ここは私の想像ですが、流石にアプリのインストール制限はかけるんじゃないでしょうか?学習用PCですし、先生が細かくチェックできるわけではないでしょうし。

学校用のPC環境の一番怖いところ

しかし、学校という環境で、PCを使うときの一番の恐怖は、ネットワークの回線の弱さ、細さです。いぜんコンピューター系の専門学校にも授業をしに行ったことが有りましたが、生徒全員がWebを開こうとすると一気にスピードが落ちて、全然ブラウザの画面が更新されない事がありました。

それが何校も。多分回線は強化しているんだと思いますが、では、学校内の回線はどこまで強化されているのか?無線LANを配置しているのか?ちょっとソッチのほうが怖いです。


ブラウザも怖い

今のブラウザも怖いですね。Chrome とEdge。何が怖いってやたらたくさん裏でプロセスを立ち上がってやたらメモリを食う。これで回線遅いとどうなるんだろう?

プラウザ使った授業は多そうだし。

画像検索してダウンロードして、資料を作りましょうとかやっちゃうのかな。やりそう。

Windows 10 のアップデート

スペックの低いPCのバックグラウンドで Windows 10のアップデートが動くとかなりパフォーマンスを食われます。このへんはコントロールするのでしょうが、それに対応する帯域が心配。

多分学校ごとにサーバーを置いて更新するのだろうけど、夜や週末にそのアップデートをするだけの回線が学校内にあるのか心配です。そしてそれは誰がやるの?先生が残業して、休日出勤してアップデートかけるの?

Windows AutoPilot 

スペック表の一番下に、Windows Autopilot という項目がしれっと掲載している事に気がついたでしょうか?

これは、Windows の自動セットアップの機能です。初回起動時に所定の形で設定された環境(Office 入り、アカウント設定、その他アプリインストール、各種Windows 設定)に自動的にセットアップしてくれるものです。

学校で専門家がいない環境で管理するには有効な手段だと思います。ただ、これってAzureADの環境とかIntuneとか前提だったような気がして、やっぱりネットワークが大丈夫かな?と心配です。Officeもクラウドからインストールするとかになると。

自然にコンピューターが学べる環境を

まぁでも我々に比べたら、PCがあって学校で学べるなんて羨ましい限りです。そこからぜひITの世界に進む人材が増えることを望みたいです。

そしていつか、我々が教えるなんてパスが出来てくれるといいなぁ。教職免許とかないからダメだんだろうけどさ。日本はさ。PC教員試験みたいなのがあるといいのに。

皆様からのサポートで、私も何かをサポートできるような更新を目指します。