コミュニケーションは欧米化させるべきか?
チャットやメールや固定席や固定電話がなくなり相当量のコミュニケーションの劣化が進んでいるとは思いますが、まだ、完全フリーアドレス化しているオフィスは少ないでしょうし、フリーアドレスであっても同じ部門の人は同じような場所で働いていたりします。
そんなオフィス環境であれば、オフィス内で同僚や部下が何をしているかがそれなりにわかりしますし、そんなにしっかりした会話をしなくても、ある程度の意思疎通ができたりします。
これは、日本ならではのハイコンテクスト文化と言われ、ちゃんと言語化しなくても、背景・状況・話し方・立場で理解し合うということです。
一方、ローコンテクストというのは、ちゃんと言語化しなければ理解し合えないということです。
ハイコンテキストとローコンテクストはお国柄があって、日本やアラブやスペインはハイコンテクスト、スイスやドイツやアメリカなどはローコンテクストなのです。
ハイコンテキストな日本では、「愛している」と言わなくてもわかるだろって話です。
ハイコンテクスト文化でのコミュニケーションは、
ー当たり前の事は言わない
ー曖昧な表現にする
ー結論から言わない
ー結論をはっきり言わない
などがありますが、ミスコミュニケーションの種が満載ですね(笑)
オフィスで仕事をする人が少なくなり、下手したら自分の部下は全員リモートワークになった時には目の前にいないので、ハイコンテクスト・コミュニケーションだとコミュニケーションミスが多発する可能性があります。
コンテキストも何もも一緒にいませんからね・・・。
では、どうすればいいのか?
答えは簡単。
欧米の言語重視なローコンテクスト文化なコミュニケーションに転換することです。
空気を読むとか、あうんの呼吸とか、最後まで言わなくてもわかるだろ、というコミュニケーションは止めましょうということです。
「愛している」とハッキリ言わなきゃわからんって話です。
実は、これって、コロナ騒動の前からも、コミュニケーションとしては当たり前の話だったのです。
なぜなら、世代が変わっているからです。
世代間ギャップで悩む中年層や中間管理職の方が多くいますが、ハイコンテクスト文化な人が、ローコンテクスト文化な人に対してハイコンテクストなコミュニケーションをしても通じるわけないのです。
コロナ騒動で、ハッキリわかったのは、リモートだろうが、リモートじゃなかろうが、相手がわかるように、ちゃんと会話しましょうという普通のことでした(笑)
でも、それって、リモートワークになったことで、よくわかったという話じゃないですか?
コロナ騒動の中にある良い話ってことですかね?
この記事の中で、「目を見てもわからん西洋人(笑)、口周りを見てもわからん日本人(笑)」というのを書きましたが、もしかしたら日本人はハイコンテクストで「目を見て『みなまで言うな』」と思うけど、西洋人は目を見るだけではわからんので、「ちゃんと言わなきゃわからん」「ちゃんと聞かなきゃわからん」ってなるのかな?
リモート時代には、コミュニケーションの欧米化が必要なのかもしれませんな〜。
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