初期費用0円の出版のお誘い?

私のnoteを見ているという出版事業をしているという人から、初期費用0円出版に興味はあるか、というメッセージが来た。
頭の中は「???」

①これまで4冊本を出して、初期費用全部ゼロだったけど?
②私が本をすでに出したことがあることが分かっていれば、初期費用0円なの当たり前と考えているのは分かりそうなものなのに?
③出版事業しているのに私が本を出していることに気づいていないの?

本を出したことがない人に、「初期費用0円であなたも本を書けますよ、どうですか、このチャンスに?」という営業があるのは聞いていたけれど。もちろん、初期費用0円にする代わり、本の収益は出版社が牛耳るというやつ。本が出るんだからありがたく思え、という感じだろうか。

そうやって、文章書けそうな人を見つけては、食い物にしている出版社があるんだなあ、と教えてもらった。

もちろん返事もせず、スルー。

美術系でもそういう話があるらしく。見どころのある若手作家をつかまえて、百貨店で個展を開く機会を与える。しかしそれによる収益はすべてその業者が牛耳る。若手作家には「無名のお前が百貨店で個展させてもらえるだけありがたく思え」という態度。そういう業者もいるらしい。

科学系の雑誌でも最近そういうのがあって。超有名な学者が寄稿することになっている号で、あなたも執筆できますよ、つきましては10万円払いなさい、というの。執筆料をもらえるのが普通なのに、有名学者と名前を並べられる栄誉があるんだから金払え、と逆の話。

やはり芸術系雑誌でもそういう話はあるらしく。超有名作家の特集が掲載される予定の雑誌に、あなたも特集を載せますよ。ついてはウン十万円払いなさい、というの。つい名誉欲に駆られて、払っちゃう若手作家がいるらしい。

たぶん、有名科学者や有名作家は、普通の雑誌からもらうのと同じように、執筆料をもらっているのだと思う。悪意ない。けれどそうした有名人をエサに、無名の人間の名誉欲を刺激して釣る雑誌があるらしい。釣るにはエサが必要、ということか。

冒頭の出版社とやら、ホリエモン氏やDaiGo氏の名前を出して、大物の本を扱っているよ、君も大物の仲間入りだよ、という雰囲気。
うーん、そうかあ。こうして人を釣るのかあ。でも、私のnoteを本当に読んでいる人なら、ホリエモン氏やDaiGo氏の名前に私がどんな反応を示すか、分かりそうなものだけど。

たぶん、私の文章を読みもしないで、noteのフォロワー数が多いのだけを見て、連絡したんだろうなあ。
そんなこんなが短い文章でもにじみ出ていて、実に興味深かった。

みなさん、お気をつけて。カモられるだけですよ。

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