化学農薬を激しく罵る姿は、化学農薬に似てしまう

とある有機農業推進者の鼻息荒く、慣行農家(化学肥料・農薬使用)にひどく攻撃的。私は「有機農業は害虫の存在も認める優しさがあるはず。しかしあなたの慣行農業への攻撃は、虫を皆殺しにせずにおかない化学農薬のよう。人間に対しても有機的にお願いできませんか」と。

その後、穏やかになった。

古くから有機農業やってる人は理解者が少なく、大変苦労されてる方が多いので、農水省のみどりの食料戦略で、化学肥料・農薬を減らす政策が出た時、俺たちの時代だ!慣行農業やってた人間たちめ、ざまあみろ!と報復したい気持ちになったのも無理はないかもしれない。でも、それでは反発招くだけ。

若い人はもっと気楽に有機農業に取り組み始めている。そんなに思いつめずに取り組めるのは、先人が苦労して切り開いた道があったからだとは思う。しかし、苦労話はしんどい。お前たちは俺たちのおかげで楽できるんだ、と言われたらそうかもしれないが、重い。あんまり重いので、有機から心が離れそう。

森毅さんの言葉で、確か、マジメは伝わらんけどオモロイはうつる、みたいなことが。有機に憧れる若い人たちが増えてきているのは「面白そう!」だからだと思う。しかしあまりに攻撃的な姿を見せられると、日常的に説教食らいそうで逃げ出したくなる。鼻息荒い方は、チョイと、どうどう。

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