世界を変えるさざ波を起こすには

(世の中を嘆く人に「自分から始めることだ」と答えたところ、「それは当然、すでにやってる、新しい提案を聞かせてほしかった」という人に対し)

世の中を変えるのは常に自分から、というのは大原則だと思います。不思議なもので、訴え続け、自分から始めていると共感してくれる人が出るものだと感じています。そこからさざ波のように変わっていく。それを感じるから、常に自分から始めるようにしています。

他方、「しょせん世の中なんて」と嘆くと、不思議な程に世の中を動かせないように思います。同じように嘆く人と出会えますが、そうした集団は傷を舐め合う感じになり、自分たちの意識の高さを称え合い、違う意見の人を見下げます。この「見下げる」行為が人の共感を阻害するようです。

大切なことは世を嘆くのではなく、こうしたことが大切なのではないか、ということを訴え続けることだと思います。自分を高みに置かず、他人を見下げず、世の中を嘆かず、いつか伝わる人がいるといいな、と祈りながら伝えること。するとその場合は、さざ波のように伝わっていくもののように思います。

つまり、世を嘆くという行為は心が閉じているのだと思います。自分と同じ感性以外の人間を人間として認めない行為。閉じているからさざ波が起きないのだと思います。
世を変えるには、心を開き、いつか変わるときがあるかも、と祈りながら言葉を紡ぐ。それが大切だと考えています。

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