懸念すべき指標の変化

非常に詳細な記事。少し解説を試みる。高齢者接種が進み重症化率は低い。だから重症患者用設備にはゆとりある。ところが中等症・軽症用の入院2600に達し、事実上キャパ一杯。自宅療養余儀なくされる人が急増、この人達の症状が急変し亡くなるリスクが高まっている。
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四十代、五十代の感染者増えてる。重症化率はさほどでないが、いつ急変するのか分からないのが新型コロナ。だから入院が望ましいが、中等症・軽症のベッドはもはや一杯。自宅療養だと、急変しても助けられない。今回はそうした死者が増えそうだと心配されている。

新しい治療法(鼻からチューブを挿入して酸素吸入)が広がり、事実上重症患者と変わらないほど医療資源喰うのに中等症扱い。報道の数字では表れない医療の負担になっている。重症患者が数字上少なく見えても、現場はかなり逼迫してる状況。

2020年は、コロナの医療資源圧迫のあおりを受けて、別の病気の治療が受けられなくて死んだ人(超過死亡)は見られず、むしろ過小死亡だったけど、今年に入って大阪などはかなり超過死亡が起きている様子。これが東京で起きるリスクがかなり高まっている。

今回厄介なのは、注意すべき指標が変わったこと。接種が少ないときは高齢者の重症化率が高く、重症患者数が医療逼迫を示す指標となった。しかし高齢者接種が進んで重症化率が下がると、入院患者数の頭打ちが最も懸念される指標に。入院できない人が容態急変しても助けられないという問題にシフトした。

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