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システムのリターンと相場


近況


特筆すべき話はありませんが、5月がとうとう終わってしまいました。
金利の大きな動きはなく、大きなトレンドなく上下するのみで方向感に欠ける相場でした。


原油が殆ど動かなかったので、金利もさがらず、相場も上げにくい。
もっというと、日本の長期金利は徐々にあがってきているので、日本株は軟調といった感じです。


そんな環境下、私のシステムはチョコチョコ儲かる感じでした。
今月は一足先の真夏の相場がくることを祈っています。


システムのリターンの上げやすい時期


今日は、自分のシステムの弱点がはっきり説明できそうだったので、ここに記したいと思います。


私の日経225の戦略は世の中にあふれている寄り引けの戦略です。


その寄り引けの戦略では間違いなく取り入れられるのは日本株の日中マイナスバイアスです。私のロジックも統計的に勝つために、マイナスバイアスがかかっており、つまりはショートの場面が若干多くなります。


で、その戦略では間違いなく苦手な相場があります。
それは強い上昇相場。


下のグラフを見ていただくとよくわかりますが、赤の損益バランスカーブと青の日経の終値のグラフにおいて、青が顕著に強いときは赤はちゃぶつきます。ハッチングを理解しやすいように図につけています。


日経225寄り引け戦略と日経終値のプロット



まさにマイナスバイアスがかかった戦略なので、上昇相場にかなり弱いということがわかります。これを克服するためには上昇相場で強烈に益を上げるシステムが必要になります。


こういった視点で考えると、強い相場で成果を出すシステムを加えることがオールウェザーに近い状態をつくりだすのだと思います。


というわけで、各相場におけるシステムの状態をしって、システムポートフォリオを構築していこうかと最近思い始めましたので、その観点で精進してみまようと思います。


では。


お勧め本

金融マーケット予測ハンドブックは非常にいいです。ひととおり読むだけで、金融ニュースへの感度、理解力が高まります。
版を重ねるごとに新しい見方が追加されますので、是非毎回買って空いた時間にパラパラ目を通すことをお勧めします。


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