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《客観性と数字》 を中小企業の経営に活用する⑥ ~管理ツールで見える化した数値を年間評価に活かす~

さてこれまで客観性と数字で説明する習慣という大企業の管理手法を活かして、作業手順書、基準書、忙しさの数値化、作業改善の見える化、という独自のツールを紹介してきた。

年間評価に見える化した数値を活かす

当社では、これらの《客観性と数字》のツールで見える化した数値を全てまとめて最終的に各従業員の期末評価の重要な指標として使用している。

①年間の作業指数(見える化された忙しさ)

②不良発生件数

③作業改善の提案件数

④普段の就業態度

を指数化し、数段階の評価としている。作業手順書に基づく作業を適切に行っていれば、おのずとこなせる作業は増え、それが数値化された作業量に反映され高評価につながる。検査基準書に基づいた適切な検査をして品質管理をしていれば不良件数は減る。自分の担当業務の作業分析を定期的に実施し、作業の改善提案をする事自体も評価すべき事であるし、それによって作業指数が向上すればそこでも評価が上がる。

数値化による一貫した経営

このように《客観性と数字》の管理ツールによって日々の業務を数値で管理し、最終的に年間の評価に繋げるという一貫した体制を築く事ができる。日々の改善が見える化され、それが自分の評価になって返ってくる。そしてそれは会社の業績向上につながる。

全6回に分けて説明した、私が考案した《客観性と数字》に基づく経営管理はいかがだっただろうか。これまで説明してきたことは概論である。運用には思わぬことが発生するし、従業員との泥臭いやり取りも必要になる。読んでくださった皆様が少しでも経営のヒントとして役立てて頂けたら幸いである。

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