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アルビ狂時代(16)

「トミーに首ったけ」

さて、いよいよ栃木SCのホーム、カンセキスタジアムとちぎへ

宇都宮のお隣、雀宮駅からスタジアム行きのシャトルバスが出ております。

往復券500円(現金のみ)

さして待たずに乗車。
たくさんのサポーターを乗っけて15分ほど。

バスを降りると、いきなり観覧車。

総合公園なのかな?カンセキスタジアムの他に遊園地やら野球場やらがあります。そして緑の芝生がとても綺麗な公園。

スタジアムの周りには、ケバブ屋やら、焼きそば屋やら、タマゴ焼き屋やら、スタグルのお店が軒を連ね美味そう。

なんか食べたいと目をキョロキョロさせておりましたが、宇都宮で食べた餃子とラーメンがまだはらの中でグルグルしており(後悔の念でも満たされており)、そそくさとスタジアム内へ。

この日は、アルビにとって2年半ぶりの声出し応援の日。

もう17時過ぎていたので、アルビサポーターの皆さん準備万端。異様な熱気に包まれておりました。

席を探していると、いきなり声出し応援スタート。物凄い声量。すげえ、これがチャント(応援歌)かあ。しばし、席を探すのも忘れ見惚れる。

サポータービギナーの私は生の声出し応援は初体験。

トラメガを持った人が次に何を言うかリードしながら、ゴール裏のサポーターの息の合った声援が鳴り響く。

噂に聞くコールリーダーの人って言うのは、あのトラメガを持った人かな?(間違ってたらごめんなさい)

格好良いなあ。って言うか、物凄く重要な役割。喉の調子も気をつけてるのかな。風邪とかひいて声出なかったら、あの役割出来ないもんな。

など、感心しながら、自席に着席。

今回はビジターよりの二階メイン席。

選手のウォーミングアップ開始。

この日、私が以前のnoteにも触れておりましたトーマスデン選手が、なんと、初スタメンっ!おお、勝手に私が親戚のおじさん目線で一方的に応援していたデンさんが、いよいよベールを脱ぐ。

ウォーミングアップ中は、ほぼデンさんしか見ていなかった様な気がします。ウォーミングアップなので、特に目立った何かをしていた訳ではないのですが、大丈夫かな、緊張してないかな、ちゃんと水飲んでるかな、昨日ちゃんと寝られたかな、コシヒカリ食べたかな等、過剰なお節介モード。

選手入場。

アルビサポーターの大合唱っ!
凄い。
栃木のホームで、圧倒してる。
私の見た目ですが、アウェイにも関わらず、スタジアムの半分(いやもっとかな)はアルビサポーター。
腹にズンと響く声量に圧倒されました。

キックオフ。

注目のトーマスデン選手。

やっぱり目が離せない。
もう首ったけ。

ここからは小、中、高校とサッカー部(昭和時代の)だったけど、戦術やサッカー知識は全く備わっていない、ホントに素人の私の、トーマスデン選手のプレーっぷりの話になりますので、うす〜く、聞いて下さい笑

序盤のデンさんは、長い脚を膝から柔らかく折り曲げ、インサイドキックで丁寧に田上選手や、秋山選手、小島選手とのパス交換。

超久々の実戦。一つ一つ、じっくり感覚を確かめる様に、最終ラインから繋ぐアルビのサッカーを実践。

でも、やっぱり、久々の実戦だからか、少し硬いかな?緊張してるかな?と言う(親戚のおじさん目線)印象。

以前、早川選手の白血病からの復帰を綴った本「そして歩き出す」を読んだとき、「一つのプレーが大きく自分を変えた」と言うような事が書いてありました。

病気から練習に復帰した早川選手。
自分の体が思うように動けていない違和感に直面していた時、トレーニングマッチで決めた一つのゴールが「サッカーは楽しいものだ」と言う事を改めて感じさせてくれた。
そこから精神的な壁を突き破る事が出来、一気に視界が広がった、と。

話は試合に戻ります。

こちらを読んでおられる方はご存じだと思いますが、前半40分に鈴木選手の素晴らしいゴールでアルビは先制。起点となったのは、デンさんの一本の縦パス。

私は早川選手の言う「一つのプレー」が、この一本の縦パスだった様に思います。

ゴール後、鈴木選手の周りに集まるベンチのメンバーやスタッフ。

フィールドでは、沢山の選手達が素晴らしい縦パスを送ったデンさんの肩をポンと叩いたり、ハイタッチしたり。「トミー、ナイスパスっ!」「トミー、良かったぞ!」(と言っていたかどうかは分かりませんが笑)とデンさんのプレーを讃えておりました。デンさん、とても嬉しそうでした。

ここから、一気にデンさんのプレーが自由になった様に私には思えました。

チャンスと見るや鋭い縦パス、身体能力を活かした空中戦、大きく手を広げて最終ラインのコントロール。

後半85分に藤原選手追加点。

そして試合終了。

2-0でアルビの勝利。

久々の90分フル出場。ホイッスルと同時に足が攣って座り込んだデンさん。でも、その顔は、なんとも言えない充足した、満ち足りた表情の様に思えました。

試合終了後は、アルビサポーターの大合唱。

凄い、いや、異常な程の盛り上がりに、挨拶に来た選手達も皆、肩を組んで大合唱。その輪の中に、当然デンさんも。

アルビの勝利、そしてトーマスデン選手の活躍。

本当に素晴らしい夏休みのサッカー体験となりました。あ、餃子は…苦笑

ありがとうございました。

長々と素人の私が語ってしまいましたが、親戚のおじさん目線の戯言として、どうかご容赦下さい。

帰路へ。

帰りも2時間弱の道中。
電車中、DAZNで試合の振り替えり。
ヘッドホンから聴こえてくるのは、アルビサポーターの圧倒的なチャント。
この声援を選手達は力に変えてプレーしていたのかと思うと、とても誇らしい気持ちになりました。

今シーズンは、あと何回スタジアムに行けるだろう。早くまた行きたい。

追伸
試合の数時間後、ロッカールームで勝利の記念を撮影した写真がアップされておりました。チームの一員として写るデンさんは、相変わらず後ろの方でちょっと控え目な笑顔で写っておりました笑

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