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「パートナーにはいいパパになって欲しい」と私が密かに願う理由

新生都市開発株式会社 代表取締役の永尾です。

新生都市開発では、20代の若手から大ベテランの70代まで、計8名のパートナー(社員)が働いてくれています。パートナーは全員男性で、家庭を持っている人が少なくありません。そんなパートナーに対し、お節介だとは思いつつも、私は「みんながいいパパになってくれたらいいな…」と心の片隅で願っています。


「いいパパ」=「家族を幸せにできるパパ」

私が思う、「いいパパ」の条件は3つです。

① ちゃんと仕事をして稼いでいる
② 家族の生活を守っている
③ 家族にさまざまな経験をさせてあげられる

「こんなの当たり前」と感じる人もいれば、「自分はどうだろうか」と目が泳ぐ人もいるかもしれませんね(笑)私が思う「いいパパ」は、「家族を幸せにできるパパ」のことを指します。ですが、「いいパパ」であることで好影響を受けるのは、なにも家族だけではありません。自然とその人自身の「仕事のパフォーマンスも上がる」と、私は考えています。

このような考えを持っているのは、長年目にしてきた母の姿と、自身の経験がきっかけとなっています。


思う存分、仕事に集中できる環境に

私がまだ幼い頃のことです。私の父はお金にルーズで、金銭問題を理由に、よく両親は言い争いをしていました。「(父親に)早く家を出ていって欲しい」が母の口癖で、イライラした様子をよく目にしていたことから、当時は相当ストレスが溜まっていたのだと思います。

一方、そんな母は真面目な性格で、料亭旅館の女将を務めていました。その頃は幼すぎて気づけませんでしたが、今思うと、仕事に集中しきれないときもあったのではないかと想像しています。実際に私もプライベートで気がかりなことがあり、仕事に集中しきれなかった結果、思うようなパフォーマンスが上げられなかった経験がありました。大好きな仕事に100%の力で向き合えないのは相当に苦しく、もどかしい思いをしたのを覚えています。

それゆえ、私や会社と同じ想いを持って働いてくれているパートナーには、できる限り落ち着いたメンタルを保ち、思う存分仕事に集中できる環境にいて欲しいと願っています。そのための第一歩としてできることは、人生の基盤とも言える家庭で「いいパパ」であり続け、家族の幸せを守ることではないでしょうか。もちろん押し付けるつもりはありませんが、プライベートも仕事も、より充実させられると思うのです。


結果よりも過程を重視した、父の影響

ここまで幼少期の家庭環境について断片的にご紹介しましたが、最後にこの歳になっても鮮明に覚えている、父との思い出を紹介させてください。

私が小学生だった頃、ひょんなことがきっかけで、教師相手にトラブルを起こしたことがありました。心当たりのないことを自分のせいにされ、悲しく悔しい気持ちになった私は、間違った形で抗議してしまったのです。ただ、結果だけを見れば、私に非があるのは誰が見ても明らかでした。

このとき、学校に呼び出されたのは父でした。教師から一部始終を聞く父の隣で、私は「どうせ僕が怒られるんやろうな」と半ば諦めていました。すると、トラブルの経緯を聞いた父は、開口一番こう話し始めたのです。

「この度はご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。でも…原因は息子だけにあるんじゃなくて、双方にあるんと違いますか?

こういった場面では、頭ごなしに子どもを叱りつける親も多いと思います。ですが、父は私にも行動したなりの言い分があるんじゃないかと信じ、きちんと弁明させてくれる余地を残してくれました。

「そういえば、親父あのとき怒らんかったな」

大人になった今でも、ふとしたときに当時の記憶が蘇ってきます。

そんな父の様子を目にしていたからなのか、私は結果よりも過程を重視してしまう性格になりました。経営者の資質としては賛否両論あるところかもしれませんが、おかげさまでパートナーの意志を尊重し、互いに試行錯誤を繰り返しながら、会社経営を続けられています。

世間一般からすると、父は「いいパパ」からはほど遠い存在だったのかもしれません。ですが、結果として会社が右肩上がりで成長を続けられているのは、あの日の父の姿があったからなのかもしれません。

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