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【令和版男塾】時代は猪突猛進から癒し系へ。

さあ!さあさあ!!男子のみんなーーー!

出ておいでぇーーーー!!

男塾だよぉーーーー!!

どうも!「こんな男塾は嫌だ!」というネタから登場いたしました。第2次ベビーブームの申し子ましもんです。

若い世代の皆さんにはピンときてませんでしょうがむかーしむかし。昭和時代の終わりに「魁!男塾!」という眉毛ボーーーン!な漫画が連載されていたのです。

全国から行き場のなくなった不良少年たちを集め、過激なスパルタ教育を施すのが男塾(Wikipediaより)。主役は剣桃太郎(つるぎももたろう)。若干16歳にして日本刀を背負って男塾に入るのです。日本刀ですよ。まじかよ。

そしてこの男塾の塾長が江田島平八。戦時中は海軍の陰の部隊「天下無双隊」を率いて神出鬼没の戦いを繰り広げ、太平洋戦争終結時のアメリカ大統領には「EDAJIMAがあと10人いたらアメリカは敗北していただろう」と言わしめたほどの豪傑なのです。

この江田島塾長の自己紹介がもうめっちゃすごくてですね。

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この一言で全国から集められた手のつけられない不良たちが腰を抜かすわけです。

自分の名前を言うだけなのに青筋立ちます?もうすごすぎますね。

で。何を言いたいかというと。

この漫画の描写は行き過ぎだとしても。昭和の日本では。

男子たるもの他人に弱みを見せるな。

この身は国に捧げるもの。

殴られても痛くない。

腹を切って詫びろ。などなど。

男とはこうあるもの!こうあるべき!という風潮がめちゃくちゃ大きかったんですね。自分自身もそうでしたが、父親たち団塊の世代の方々は戦後間もない幼少期の中ですからこんな世間の風に当たって育ってきたわけです。

パワハラやモラハラが巷では問題になっていますが実はこの育ってきた環境によって人格形成された人間の頭の中。しかも固定観念が固まっている年代の方には「それが当然」と考えられてしまっているところもあったりします。

ですので未だに「自分よりも組織」「健康よりもプライド」を優先させてしまうのも当然かと。

さて本日は「令和版!癒し系男塾!」と題しまして今の男子に寄り添って訴えたいことをあげていこうと思います。

①男子を取り巻く環境

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*一家の大黒柱としての責任

*仕事の重責

*雇用の不安定感

*将来への不安

社会的に男子の両肩には重い責任がのしかかっていることが多いものです。

また先ほどもあげましたが男子を取り巻く風潮とは自分の体よりも仕事。プライドを優先させる。他人に弱みを見せない。つらさや悩みを打ち明けても「甘ったれるな!」「気合いで乗り越えろ!」と言われるのが分かっているので自分の中に閉じ込めてしまう気質があります。そのストレスをお酒やタバコ。今は減ってきてはいますが夜の付き合いで解消するので健康を損なうスピードに拍車をかけている方が多いのです。実際20代〜30代前半は肉体的にも無理が利くので乗り越えられるのですが40代を迎える頃から筋肉量も低下して基礎代謝量も低下。細胞の酸化(老化)によって動脈硬化。ストレスと不摂生によって脳神経も血管もダメージを受けていきます。男子の厄年は42歳でここで大病すると言われていますが実は理に適っていることなのです。

②男子力の源「テストステロン」とは?

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心の安定作用のあるセロトニン。睡眠の質を高めるメラトニン。やる気の源となるドーパミンなどなど心も体も豊かに過ごすためにバランスを整える指揮者の役割を担っているのがテストステロン=男性ホルモンと言われています。

これは性別に関わらず分泌されており女性における男性ホルモンの名残は腋毛であったりVゾーンの毛であったりします。実際授乳している時期=女性ホルモン活発な時期になると体毛が薄くなったという話も。

心も体もイキイキと男子力が活発に発揮されるために必要不可欠なのがテストステロンなのですがこの生合成はホルモンのリレー形式で行われます。

視床下部からゴナドトロピン放出ホルモン分泌

→下垂体前葉から黄体形成ホルモン/卵胞刺激ホルモン分泌

→精巣でライディッヒ細胞がテストステロン生合成/セルトリ細胞が精子形成。

テストステロン量やインヒビン量によってこのリレーにブレーキがかかってしっかりと調節されています。

このような流れを統括するのがトップにいる視床下部なのです。

会社組織に例えてみると。

視床下部(社長)→脳下垂体前葉(部長)→精巣(工場)といったトップダウンで行われている流れなのです。

ですので長期間にわたるストレスをはじめ血流血管のダメージなどで視床下部の働きが乱れると直属の部下である脳下垂体前葉も混乱。ひいては現場である精巣は大混乱となりテストステロンの分泌も激減。子宝の種である精子の形成もままならなくなるのです。

③テストステロンの働きが低下すると?

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見てください!この男子たちの悩ましい姿を。

テストステロン量が低下することで様々な不調が出ることがお分かりになるかと思います。

*精神的な不調→うつ・イライラなど。

*自律神経・身体的な不調→疲労・ほてり・食欲不振・不眠など。

*性機能の不調→EDや性欲の減退。射精障害など。

実際に40代を迎えてくるとこの性機能の減退のお悩みも増えてきます。男性のエレクト(勃起)は副交感神経による血管拡張。射精は交感神経の働きによるもの。ストレスや微細な血管のダメージによって不調が出てくるのです。

子宝相談を受ける中でも実は女子だけじゃなく男子の機能低下が原因となっていることも半数近くあります。ぜひこの辺りも覚えておきたいことですね。

猪突猛進で過ごしてきた30代前半までの勢いで突き進むのは交感神経を優位に頑張りづつける!ということなのです。これではほとんどの男子が40代でガタがくるのです。この男子力をいつまでも健やかに保つためには副交感神経を優位に。癒し系に傾けることがとっても大切なのです。

④本日のまとめ

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これは中医学Zoomでお話しした際にお見せしたスライドのまとめです。

男子とは。単純で。プライドが高く。周りに弱みを見せず。ストレスに弱い。

そんな面倒くさい生き物なのです!

最後のまとめで女子の皆さんが読んでくださっているとしたら!

伝えたいことが。それはもし隣の男子が悩んでいるようだったり。眠れない夜を過ごしているようであれば。そっと声かけをしてあげてほしいということです。

「どうしたの?」

「何か悩んでいない?」

「何か心配で眠れないの?」

実は先日出席したゲートキーパーの研修会で知ったのですが。世田谷区の自殺者の中でトップを占めるのが30代後半〜40代後半の家庭と仕事のある男性なのです。自分ひとりで抱え込んで弱みを見せられずに逃げ場がなく極端な行動に走ってしまう。そんな選択しかできない人を1人でも減らしたい!!痛切に思います。

そして。面倒くさい男子諸君。

女子には目一杯の気遣いと思いやりを持て!

いざという時に支えになってくれるのは女子なのだから!

気づかい。思いやり。。できているようでズレていることが多いぞ!

気を付けろっ!!(自戒を込めて。)

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