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2021年6月 サ活総括|自然と溶け合う系サウナの今後と継続性

総括:まだ数は少ないが着実に増えてきている" 自然サウナ "。今までは言葉が1人歩きしていたフィンランドサウナが本当にフィンランドに近いサウナになってきているように感じる。しかしそれはつまり、自然にほぼ全てを委ねることであり、場所選びで優位性が決まることを意味する。となるとやはり大事にすべきは地域コミュニティなのかもしれないが、それでは自分のやりたいこととどこかズレている。自然以外で突き抜けたい。

このnoteでは2022年に埼玉・川越でサウナ開業を企む私、しんさくが日々のサ活から開業への気付きをまとめています。
今回で2回目の投稿です。大体月1でまとめてます。

【6月の気づき】

自然と溶け合う系サウナの台頭

アウトドアサウナとも呼ばれていますが、ここ数ヶ月地方の僻地に次から次に新しいサウナができてきています。共通しているのは、その場所場所の自然を最大限に活用しているということ。
例えば先月上旬に訪問したコアミガメ(8月オープン予定)は茨城の山奥の川を活用し、下旬に訪問したホライズンは日本海を活用しています。実際に自然サウナを体験するとわかりますが、サウナで五感を研ぎ澄ませて自然に触れることで本当に自然と一体になったような、自然と溶け合ったような感覚に陥ります。サウナと自然って相性がいいです。

これってたぶんフィンランドのサウナに近いんですよね(行ったことないからイメージでしかないですが)。森の中でサウナに入って体を温めて、湖に飛び込んだ後は大自然に囲まれて寝転がる、というフィンランドサウナのイメージそのままです。少なくとも巷で言われるフィンランド"式"サウナよりはフィンランドみが深いはずです。

場所選びで優位性が決まる

フィンランドっぽい自然サウナが増えているのはサウナーとしてはありがたい限りですが、運営者の視点に立つとまた色々考えさせられます。

まず、自然サウナはその場所の自然をそのまま生かすことが価値に直結するのでサウナ施設を作るコストは抑えられそうです。川や湖があれば水風呂も作らずにサウナ室だけ作ればサウナ施設が完成してしまうのでかなりとっかかりやすいですよね。もちろんそんな一筋縄ではいかないと思いますが、銭湯や温泉施設を1から作ることに比べたらはるかに簡単です。

そして現状、自然サウナはその場の自然を生かしているという点でオリジナリティを訴求しやすいです。「茨城 x 川 x サウナ」これだけでかなりそそられますよね。
でも逆を言ってしまうと、それが全てなんですよね。どの場所のどの自然にサウナを建てるか、でそのサウナ施設の優位性が決まってしまいます。自然を求めてサウナに入るということはサウナ室自体はそこまでユニークである必要はないんですよね。大事なのは自然なんです。
もちろん自然を最大限に体験してもらうためにサウナ室を工夫したり、泊まれる宿を作ったり、美味しい食事を提供したり、特色を出す方法はありますが、どんなに手を加えても自然ファーストに変わりはありません。
どの場所のどの自然を選ぶのか、でそのサウナ施設の評価の大部分が決定してしまうわけです。

いやまあだからこそ運営側としても自然サウナは魅力的でもあるんですけどね。ただ、なんだろう超個人的には自分のやりたいこととは何かが違う気がしています。なんだろう、なんかもっと発展性が欲しい。

地域に愛されるか突き抜けるか

いずれにしても、今後も自然サウナは増え続けるでしょう。
先月の記事で自然を感じる手段としてのサウナなら遠出してでも行きたいと思える、と書きましたが、これが長く続くわけではなさそうです。
というのも今は「珍しい」という理由で自然サウナを求めて遠出をしますが、近い将来は、珍しいではなく「近い」という理由で自然サウナに行くことになりそうですもんね。
最終的には結局地域に愛されるかどうかなんですよね。先月実際に自然サウナの創る側を見て、地域との関わりの大切さを深く感じました。たとえサウナイキタイ上では首都圏の人からたくさん「イキタイ」されてても、結局実際に来る人のほとんどは地元(少なくとも同じ都道府県内)の人なんですよね。「イキタイ」だけなんで。
まあ地域に愛される必要がある、なんて当たり前なんですけど、たぶん今なら地域を無視してもサウナブームに乗っかってTwitter集客すればなんとかなっちゃうんですよね。長期的に考えるとそんなんじゃやっていけないよって話です。

自然目的以外で遠出してでも行きたいサウナってなんなんでしょうか。
パッと思いつくのは
- (自然もいいが)聖地として行きたい「The Sauna」
- 歴史を感じるために行きたい「塚原から風呂」
- アートを感じるために行きたい「チームラボサウナ」
とか、突き抜ける必要がありますね。

自分のやりたいサウナはなんなんだろう。模索模索。


↓ここからは5月に入ったサウナのサ活まとめです

【6月に新たに行ったサウナ】

サ活は↑こちらから。

下記にはサウナ開業に向けて気づきになったことだけメモしてます↓

サウナラボ神田(東京・神田)

エンターテイメント。たのしい。
ライトにサウナを楽しむこともできるし、ライブラリに置いてある本を読んだりディープにサウナを楽しむこともできる。

コアミガメ(茨城・高萩)←未完成

まだサウナ室は未完成だが、テントサウナを借りて川を水風呂にしてサウナ した。
川最高。水風呂としての川もいいが、何より音がいい。どこにいても川の音が絶え間なく聞こえてくるのは素晴らしい体験だった。川がすべてのノイズをかき消してくれた。音って大事。

北欧(東京・上野)

目立った特徴はない。でもなんかディープにととのえた気がする。なんでなんだろう。目立った特徴がないのがいいのかな。全部良すぎず同じくらい良い、だからいいのかも。

スパ・ラクーア(東京・後楽園)

今まで行ったサウナで一番広かった。が、その分浴室の情報量が多すぎて落ち着かなかった。しかもなんか芸能人いた。旬のお笑い芸人。そんなことも重なってより情報量多くて落ち着かなかった。
選択肢を絞ってあげるのも大事。

ホライズン(新潟・柏崎)

サ守として土日だけ勤務。実際に働いてみると大変さが身に染みて分かる。特に薪ストーブの火入れと温度管理は大変だった。日頃からサ守をしてくれている方々には頭が上がらない。
あと、サウナの接客は楽しい。お客さんがみんなととのってるからなのかコミュニケーションが自然と生まれる。「今日のサウナで人生変わった」なんて言ってくれる人がいたり、お客さんから直で感動が伝播してくるのはこの上なく楽しい。
そしてサウナそのものも素晴らしかった。嫉妬するほど場所がいい。

雪国の宿 高半(新潟・湯沢)

なんと1075年から温泉施設をやっているというから驚き。
温泉に神様が宿ってた。これは真似できない。


今月もいろんな角度からサウナと触れ合えました。
7月も自分のサウナを模索し続けます。

ついった→https://twitter.com/shinsakutoyama

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