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2021年5月 サ活総括|サウナの日常化に伴う新規サウナの非日常化

総括:銭湯サウナの休止で日常サウナを失ったことにより、身近サウナの大切さに改めて気付かされた5月。自分専用サウナのニーズの高まりを感じる一方で、サウナイキタイからサウナタテタイ、つまりサウナ開業したいという人も増えている。数年後には過供給になることが目に見えている公衆サウナ、生き延びていくための鍵になるのはさらなる非日常感かもしれない。

このnoteでは2022年に埼玉・川越でサウナ開業を企む私、しんさくが日々のサ活から開業への気付きをまとめています。
ちなみに今回が初めての投稿です。大体月1くらいでまとめられたらいいかなと思ってます。

【5月の気づき】

銭湯サウナ休止で気付く"身近サウナ"のありがたみ

4月下旬に発令された緊急事態宣言により、東京銭湯のサウナは休止になってしまいました。(参考
おそらく去年の緊急事態宣言でも同じような感じだったのかと思いますが、今年に入ってサウナにハマった私にとっては初めて体験。初めて日常からサウナを奪われる体験をしました。
もちろん営業しているサウナもたくさんあったのでサウナにいけなかったわけではないのですが、ホームサウナ(近所の銭湯)が休止されると気軽にはサウナに入れなくなってしまうわけです。失って初めて身近サウナのありがたみに気がつきました。

みんな自分専用サウナが欲しい

公衆サウナにいつでもいけるわけではない世の中になると、自分専用のサウナが欲しくなるのは自然な流れです。自宅にサウナがあれば緊急事態宣言も混雑も気にする必要がありません。

庭のあるお宅なら
- テントサウナ(20万円くらいが相場)
- バレルサウナ(安いのだと80万円くらい)
はかなり気軽に導入できます。

マンションの人でも、最近はサウナ付きの物件も増えてきているようなので、引っ越せば自宅サウナは叶います。

フィンランドでは一家に一台サウナがあるのが当たり前なように、日本でもサウナーは自宅にサウナがあって当たり前の未来もそう遠くないかもしれません。

サウナイキタイからサウナタテタイへ

5月に公開された野田さんのこちらの記事、サウナブームの現状をうまく表現されています。
そうなんですよ、サウナイキタかっただけの我々も、いつの間にかサウナタテタくなってきてるんですよ。それも事業として。

あ〜サウナタテタイ

新規サウナ施設に求められる究極の非日常感

サウナタテタイの動きはめちゃワクワクしますが、サウナが増えるということは、サウナの競争が激しくなることでもあります。
しかも上記のように、公衆サウナではなく個人サウナを作る人も急増しています。
となるとどうなるか。

まず間違いなく言えるのは「サウナに入ること」は主目的にはならなくなります。だって、サウナに入るだけなら自宅のサウナに入ればいいのでw 

まあでもサウナにも種類があるので、ケロのサウナに入るため、ウィスキングを受けるため、などサウナ室の特徴やサービスを目的にする人はいるでしょう。ただ、おそらくこのような特色を持ったサウナは今後たくさん全国にできていくと思われるので、この程度の特色では遠くのサウナーを集客できません。

じゃあ遠出してまで行きたいと思えるサウナはどんなサウナになるのか。答えはサウナを手段にした〇〇だと思うんです。サウナとは別のところにゴールがあって、ゴールを達成するためのプロセスとしてサウナがある、そんな施設が生き残ると思いますし、行きたいです。
サウナの魅力って無になれることだと思うんですけど、無になるだけじゃなくて無になって何をするのか、ここを設計できるかどうかが今後のサウナ施設の鍵なんじゃないかと思います。

例えば一番わかりやすいのは「自然との一体化」。サウナに入ることで人間らしさを取り戻して、川に飛び込んだり、釣りをしたり、キャンプをしたり、周りの自然を精一杯楽しむことができる。The Saunaはまさにそうですよね。長野の僻地にあっても人が集まる理由がわかります。

サウナに入ったからこそ体験できる究極の非日常感を我々は求めており、その究極の非日常感を設計できるところが今後生き残っていく次世代のサウナ施設になるでしょう。


↓ここからは5月に入ったサウナのサ活まとめです

【5月に新たに行ったサウナ】

サ活は↑こちらから。

下記にはサウナ開業に向けて気づきになったことだけメモしてます↓

ソロサウナtune(東京・神楽坂)

プライベートの重要性。
周りを一切気にしないことによって「ととのい」の最大化に成功している。
1時間で十分に感じられるほどの質の高さ。

ジートピア(千葉・船橋)

ウィスキングというサウナ体験の価値は大きい。
ヴィヒタに囲まれヴィヒタに撫でられることによって自然との一体感が増す。ウィスキングのできる施設は今後増えていくこと間違いなし。将来的にはどの施設にも標準装備になってもいいと思うほど感動。
ただ、ウィスキングをするにはサウナ室を貸し切りにしないといけなかったり、公衆サウナでやるにはコストパフォーマンス的に難あり。
プライベートサウナでやるか、出張ウィスキングみたいなサービスを呼ぶかがしっくりきそう。

KURA SAUNA(茨城・結城)

プライベートサウナ。街中の裏に突然開けた空間が出てくる非日常感。
サウナは蔵を再利用して作られており、蔵に入るという行為そのものを新鮮に感じられる。
そしてここは何より施設の仕組みがいい。yuinowaというコワーキングスペース?カフェ?が表にあり、その一部としてサウナが作られている。サウナの運営は元々yuinowaとは関係のなかった二人がやっているようで、こういった「元々ある施設に後から別の人がプロデュースするサウナがついてくる」という流れは今後も増えていきそう。そもそもの施設がしっかりしているのでサウナ以上の体験が保証される。

ベッド&スパ 所沢(埼玉・所沢)

昔ながらのカプセル x スパがサウナに本気を出すとこうなる。
ゼロから始めるとなるととても真似はできないが、サウナーに寄り添い徹底的に居心地の良い環境を作り出してるのは参考になる。

ザ・グランドスパ 南大門(栃木・宇都宮)

普通のスーパー銭湯かと思いきや、ハイパースーパー銭湯だった。浴室がびびるほど広い。
これもとてもゼロから真似できるような施設ではないが、プーロ(プール x 風呂)は参考になりそう。プール並みに広い浴槽が33度の水で満たされているのがプーロ。ここでプカプカ浮かんで外気浴の代わりにするのが最高によかった。浮き棒を跨いでぷかぷかすると耳は水中、顔だけ水上という形になるので良い具合に雑音がシャットアウトされる。あとはなんだろう、完全に水に身を任せられるので重力を感じないというか、なんかただ寝転がるより体にかかるストレスが軽減される。
プーロはそのまま真似するのは難しいが「水に浮かぶ」というのはヒントになりそう。

マルシンスパ(東京・笹塚)

ブランド力、そしてビルの上から裸で都会を見渡せるという非日常感。これはマルシンでしか叶えられない。
もっとド都会でタワマン高層階の1室でサウナやれば(できるか知らんが)マルシンを超えられるかもしれない。

The Sauna(長野・野尻湖)

これこそがサウナで完結しないサウナ。自然と1つになれるサウナ。サウナタテタイ人たちの理想形。ただ、だからこそ「The Saunaにはないものを見いだせるのか」というのが今後のサウナビルダーのテーマになる。


こうやって振り返ると考えがまとまるものですね。
6月もたくさんサウナに触れて成長していきます。

ついった→https://twitter.com/shinsakutoyama

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