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#みの編マフィア小説 【第6夜】独白

「諸君。楽しんでいるようで何よりだ。」

突如、部屋正面のモニターに光がともる。
映し出されたのは、#FR2 のパーカーを着て、フードを目深に被った人物。胸には「死ぬカス」という金字の刺繍が施されていた。

「ボス…! 」「おぉ…ボスだ!!」

「ユノワ!ミノワ!ユノワ!ミノワ!」

部屋中が熱気に湧く。

ボスが静かに語り出した。

「諸君の働きのおかげで、我らの組織は順調に拡大している。出版、放送、音楽、神社…数えればキリはないが、もはや、我らの息のかかっていない業界の方が少なくなっているだろう。」

「ミノワ!ミノワ!」

「中には我々と関わったことで人生が狂ったものもいるかもしれないな。」

「ユノワ!ユノワ!」

「だが、それこそ我々が望むべき世界。」
「人生は博打だ。諸君、全力で遊べ。責任は、私が取ろう。」

「ユノワ!ミノワ!ユノワ!ミノワ!」


「居心地の良さを求めるな。常に熱狂に身を捧げよ。」
「世界にカオスと狂変を …期待しているぞ。」
…プツン
ボスの背後から、トゥクトゥクのクラクションが聴こえた。

今夜もどこかで、新たな癒着を生みに行くのだろう。

ボスの言葉は新たな火となる。
青い炎のように美しく静かに、触れると燃え尽きそうなほど熱く。

その炎に魅せられたものが集まる組織、みのマフィア。
熱量と、狂気が渦巻く場所。

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