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キンダーカウンセラーってどんな仕事?

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キンダーカウンセラーの仕事いろいろ。幼稚園、保育園、こども園の先生や保護者の方に知っておいていただきたい記事を集めました。
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#巡回相談

キンダーカウンセラーが子どもの「感覚過敏」に気づくとき~その後の対応まで~

キンダーカウンセラーや巡回相談をしていて、乳幼児さんの感覚過敏に気づくとき。 乳児さんだと、理由がないのに(実際には、大人がわかっていないだけなのですが)泣く、体をよじるなどあらゆる表現を駆使して不快を表明していたりしている時。 幼児さんだと、機嫌が悪くなったり、わがまま(と周囲には見えるよう)な態度をとったりしている時。 に、何らかの感覚過敏があるのでは、と疑います。 具体的な行動で表してくれるとわかりやすいのですが、例えば 〇 聴覚過敏がある場合 両手で耳をふさぐ。

クラスに「聴覚過敏」の子がいることに気づいたら…

この記事は、「感覚過敏」に気づくことの難しさ ~聴覚過敏・子どもの場合~ の続編です。 さて、みなさんのクラスに聴覚過敏の子がいるとわかったら、どうすればいいでしょう? ポイントは、三つあります。 一つは、周囲の大人が正しく理解すること。二つ目は、刺激から守ってあげること。三つ目は、その子が自分で対処できるようにサポートしてゆくことです。 1.「周囲の大人が正しく理解する」 聴覚過敏に限りませんが、感覚過敏は「わがまま」であったり「我慢がたりない」といった誤った認識をさ

苦手なことを幼稚園や保育園や家だけで何とかしようとするのが難しい理由|運動発達の視点から

noteで「発達ステップアップレッスン」を書かれている長尾まさ子先生の記事を拝見し、思わずつぶやいた以下のツイート。 私の専門は心理学なので、子どもたちの姿を発達心理学や臨床心理学の視点から見て、その子の困り感や問題(といわれる)行動を紐解き、解決に向けて取り組むのが仕事なのですが、子ども、特に乳幼児期の運動の発達は、脳の発達と深くかかわっていることを思うと、「運動発達」も自ずと観察の対象となります。 ☞ 運動発達の大切さ運動発達というのは、いわゆる「運動神経がいい、わる

「感覚過敏」に気づくことの難しさ ~聴覚過敏・子どもの場合~

先日、TLでこんなツイートを目にしました。 発達に偏りがある方が併せて持っていがちな「感覚過敏」。その対象は、五感、つまり聴覚だったり、視覚だったり、嗅覚だったり、味覚だったり、触覚だったりと様々です。 この、なっつんさんのツイートにある「ただそこにいるだけでストレスがたまる」「その刺激に耐えているだけで疲れてしまう」という言葉の重み。私も頭では理解しているつもりでしたが、本当にはわかっていないのだろうなと、ツイートやその下のスレッドを拝見して改めて思いました。 感覚過