心理カウンセラーの人間学【その言い訳の理由は?認知的不協和を知ろう】
皆さん、素敵な時間をお過ごしでしょうか?
今回は『認知的不協和を知ろう】というテーマでお送りしていきます
さっそくですか、認知的不協和とはどのようなものになるのでしょうか?
分かりやすく説明しますと
認知的不協和とは
矛盾する2つの認知をした場合、自分にとって不都合な方の認知を変えようとする心理です
この心理は、イソップ物語の「すっぱい葡萄」でわかりやすく例えています
イソップ物語の「すっぱい葡萄」の話は
キツネが美味しそうに実った葡萄を見つけました
それを食べようとしますが葡萄は全部高いところに実っていているので取る事ができません
何度跳んでも届かず、とうとうキツネは怒りと悔しさから「この葡萄はすっぱくてまずいだろう。どうせ食べる事ができない!」と捨て台詞を残して去っていくという話です
この話の場合だと「葡萄を取る事が出来ず食べられない」という事実を
『すっぱくまずくて食べる気がない』という気持ちに変換し、自分の出来ない事を正当化してストレスを減らす心理作用です
つまり、認知不協和はその人がこれまで持っていたに「価値観や考え方」などに対する別の新しい『事実』が生まれたときに認知的不協和というストレスが発生します
そして自分の中に存在するストレス(矛盾)を解消するために
自分が納得のいくような答えを探し考える心理行動です
実は、この認知的不協和は私たちの日常生活でも
よくある心理行動なんです
例えば自分が良いと思って選んで購入した商品を
「この商品は良い」という認知と
「自分の選択は正しかった」という認知は協和していますのでストレスや矛盾はうまれません
しかし
「自分の選択は正しかった」という認知と
「その商品はあまり良くない」という認知だと「選択が正しい」と「あまり良くない」という矛盾がうまれて不協和を起こします
そのときに人は購入後であっても「この商品は良い」という情報を調べたり、人から「商品の良いところ」の意見を積極的に求めたりします
他にも「買う前には気付かなかったけども、こんな良いところがあった」などといった、違う角度からその商品の良さを見つけて自分を納得させようとします
他にも、「高級外車」が欲しいと思っているけど値段が高くて買えないときには
「外車は税金が高い」や「国産車のほうが維持費が安い」などという考えを持ち
本来、お金が理由で購入しないのだが違う理由で購入しないというすり替えをしてストレスを解消しようとします
まあ購入しない「言い訳」をしているものですね
まとめると
知らず知らずに認知的不協和が働き本来の理由をすり替えて、あたかも正当な理由を出して自分を防衛している心理
こちらも自分自身の中で留めているならいいのですが、あまり他人に話しをすると言い訳ばかりする人間と見られて評価が下がります
そしてこの『認知的不協和』を知っていると
言い訳に隠され本来の問題にたどり着きやすくなります
「言い訳を並べているけども、本当は何が問題なんだろう?」と自問自答する事ができるのです
もしかすると今、アナタが行動にうつせない事も実は認知的不協和の心理が働いているかもしれません
こちらを参考にして問題解決に役立てれば幸いてです
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