「C101」の話

「行き交う人が、見知ったショッパーを持っていた。」

「さておき隊」、コミケに出る。

三ツ矢サイダーの「芳醇メロンソーダ」がホントにメロンを飲んでいるような味で、別にメロンが好きなわけではないのにその味がクセになりそうな最近の筆者です。

去年末のコミケ、1日目に行ってきました。サークル参加で。
「せっかく同人誌を作るサイクルで活動しているんだからコミケ申し込んじゃおうぜ」……と、サークル「さておき隊」(とある時に筆者から飛び出した『現実をさておきたいよ!』と言う慟哭が由来です。しょーもないけど気に入っています)で話していたのが2年前。
折しもコロナ禍のあおりをもろに喰ったタイミングで「ただでさえ人通りが多くなるコミケシーズンに外出する」なんてもう忍び足でやりたくなるような有様の時期。その時は申込期間を過ぎていた事もあり「まぁ次にしようか」くらいの空気でした。

そして、2022年。
「いい加減やってみるか」と思い立ち、circle.msからえいやと申し込み。
「後の事はまぁ当たってから考えるか」とその時は一旦忘れて、発売したばかりの「アリスギアCS」に取り掛かっていたのですが……
それからいろいろあって(この『いろいろ』はおいおい語ります)ちょっと落ち込んでいた11月、抽選結果を確認したら「当選」の旨が。





なああああんだってエエエエエエエエええええええ!!!???

コミケで「活字」って、戦えるの?

「さておき隊」は、漫画サークルの類ではありません。
「アリスギア」を遊んだデータをまとめて本として出す、どちらかと言えば「評論」側のそれです。
こんな事をやっているのは(少なくとも『本』までやっているのは)うちのサークルくらいなもので、主観の視界では独立勢力も良いところくらいの認識。独自性については比類なきものかも知れませんが、そこは天下のコミケです。
オンリーイベントではいつも安定して本がはける(それどころかちょくちょく『足りない』事もあるくらいで……いつも本当にありがとうございます。そして買いそびれている皆さんホントすみません)、ひいき目に見て「地方の大会じゃそれなりに勝てる」レベルで「全国どころか世界大会」級(と言う認識)のコミケに挑戦して、どのくらい爪痕を残せるのか。
スケジュール的には1月22日に別口でオンリーイベントを控えた状態。「それなりにはけて欲しい」期待と「完売するとそれはそれで逆に困る」不安を両脇に抱えて、いざ開戦です。

頼む!「ほどよく」売れてくれ……!!

行く人の 小脇に覗く 「アマルテア」

今回配置されたのは西2ホールと西1ホールの間の通路のド真ん前。なので一般入場開始からずっと人が行き交うのを眺めながら座り続けることになります。
結論から言うと、今回は「ほどほどに」はけました。
「まず企業でコミケグッズを買って、その余力で目当てのサークルを巡る」と言うのが当たり前な中で、弊サークルの「A4版160pからの重くてデカい同人誌」を手に取るだけでなく買ってくださった皆様には感謝です。今年も「一冊も売れなかった」話がTLに流れた事を考えると、なおさら有り難い話だと思います。
しかも中には「(ゲームを)始めて間もないからこう言う本は有り難い」とか「凄い本作ってますね」と言ってくださる方もいて、本当に嬉しかった。これが「励みになる」って気持ちなんだろうなぁ。
ただ「見に来てくれた人と話がしたい」と言う思いと「自分が席を外した状態で果たして本がはけるのか」と言う不安から、開催前「あわよくば買いに行けるかなぁ」と配置を見ながらぼんやり思っていたサークルの本は一冊も買えず……と言うかそもそも買いに行けませんでした。
カッコを付けるなら、15時の撤収まで自分の作った本と真面目に向き合っていた、と言う話でもあります。

その中でちょっと驚いたのが「アマルテアのショッパー」(=『アリスギア』のコミケグッズ)を抱えている人が思いの外多かった事です。
顔ぶれも結構年齢的にはばらけていて、アリスギアユーザーの層の広がりと言うのを想像せずにはいられませんでした。
加えて少なくともスペースから見えた限りでは、そのショッパーを抱えたほぼ全ての人が(弊サークルの本を手に取るまでは行かないにしても)アリスギア島を通過していたように見えました。
マジでアリスギアのコンテンツ力に助けられているなぁ……としか思えない光景でした。

「みんトラ」、出ます

そして、そんな激戦を共に生き抜いた「毎度物凄い重さになるため配送業者に迷惑をかけているんじゃないかと心配になる」在庫と、
「そろそろこっちもページ数的にヤバい事になりそうな気配がある」新刊を引っ提げて、
1月22日の「みんなで☆トライ12」にサークル参加予定です。
詳しい告知はまた来週辺り。
もし興味がありましたら、よろしくお願いします。


ところで、隣のサークルさんとお話しした時に
「ゲームはそんなに遊んでない」って言う話を伺ったのですが。

……やっぱり「ゲームを滅茶苦茶遊んだうえでコミケにも来る」って人、そんなに多くないのかな?

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