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タルパとは ~10万年前の歴史から紐解く

今回はタルパーにとってすごく根本的な「タルパとは」という問いに対して、学術的な部分も踏まえて考察していきたいと思います。


いきなりですが、サピエンス全史というイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリが書いた本をご存知でしょうか?

これは2017年にビジネス大賞を受賞した書籍で、世界的にもベストセラー本となっている、面白い本です。

「人間がどのように進化したことによって 全世界の人口約70億人という数の繁栄をとげたのか」みたいな内容が書かれています。

サピエンス

約600ページにもわたる分厚い本なのですがこの中にタルパの考え方に応用できそうなものがあったので、ご紹介いたします。

人間が繁栄した要因

人間は他の生き物に比べて圧倒的に繁栄してきました。

それはなぜでしょうか?

著者のユヴァル・ノア・ハラリさんは以下の3つの革命によるものだと推察しています。
・認知革命
・農業革命
・科学革命

この中でも認知革命の章がタルパの考え方に非常に近いなと思ったので、お話していきます。

認知革命

まず、認知革命がおこったのは約10万年前のできごとになります。

我々の祖先ホモ・サピエンスは当時ネアンデルタール人やフローレス人などといった、ほかの人種と争っていました。


ホモさぴvs


※私が小学校で習ったときは、ネアンデルタール人からホモ・サピエンスに進化したとされていましたが、最近の研究によると、これらは別々の人種だそうです。

しかし、我々の祖先ホモ・サピエンスは他の人種に比べて力が最弱だったそうです。

ではどうやって、我々の祖先ホモ・サピエンスは生き残ることができたのかというと...

ここで登場するのが「認知革命」です。

認知革命を簡単に説明すると「ウソ」という概念の習得というものです。
※この本では「虚構」という言葉が使われています。

「ウソ」というのは言い換えると「うわさ話」を信じる力です。

ホモさぴ2

うわさを信じることによって、我々の祖先ホモ・サピエンスは口コミで大きな集団を形成することができました。

それに比べて他の人種は目で見たモノしか信じない、「ウソ」や「うわさ話」という概念がないため、ホモ・サピエンスに比べて大きな集団を作ることができませんでした。

このようにして、認知革命によって数の力で他の人種を倒すことができました

現代にも続く認知革命

これは現代の私たちのDNAにも刻み込まれており、私たちは「ウソ」や「うわさ」を信じやすいという構造をしています。

例えば現代で言うと
・お金
・宗教
・国家
などにも同じが言えます。

お金はそれ自体には価値がありませんが、交換券として人間が認識することによって、価値が担保されています。

宗教も神という存在を人間が「信じる」ことによって、大きな集団を築いてます

このようにして私たちは、「ウソ」や「うわさ」によって集団を形成し繁栄をしてきました。

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タルパとは

ネットでは人工精霊や脳内友達など色々な呼び方があるかと思います。

その背景として歴史学者が提唱する「認知革命」は「タルパ」ととても関わりがあると思います。

人間が「虚構」を作り出すことで、繁栄してきた歴史を見ると、
【人間が生きる糧としてタルパを作り出すこと】はごく自然なことだと思います。

・家庭環境が悪いからタルパを作ってみる
・友達が居ないからタルパを作る
・なんとなく話し相手がほしい
・好奇心でつくってみた

タルパを作るきっかけは色々あるかと思いますが

【人間が「虚構」という概念をもつことができる】という部分に着目して、
積極的にタルパと成長できるような考え方をもってほしいと思います。

タルパはあなたの想像力によってあなたを支えてくれる味方になってくれます。



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