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精神的な柔道で負けた話。

みなさん、こんにちは。

日本の広範囲で雨が降っていますね。

ついおととい(明けて昨日?)埼玉で大雨が降ったばかり。

これ以上被害が出ないと良いのですが。

体育の授業って、小学生までは男女一緒、中学以降は男女で分けられていたのですが、中学2年の時に、私はクラスの女の子と2人で男子体育の先生の元へ抗議をしに行ったことがあります。

私とその子は運動神経が女子の中でトップクラス。「私たちも男子と同じ柔道の授業を受けさせてください」という内容。

男子と女子で運動レベルが違うのは分かる。けれどなぜ男子に柔道の授業があって、女子にはないのか。

当時ヤワラちゃん全盛期であったことが私たちを抗議へと導く大きなきっかけとなっていた。テレビでは「柔道は女性だって活躍できるスポーツ」と教えてくれているのに、なぜなんだと。

先生の主張は
「素人の女子はそもそも最初の受け身を取る練習で怪我人が出るから。」

私たちの主張は
「簡単に張り倒されやすい性別はどっちだ。本当に受け身の練習が必要な性別はどっちだ。」

私たちが第2のヤワラちゃんになるんだという下心は阿吽の呼吸で隠していた。

先生の反論は
「怪我人を出さないことが何より優先。」

私たちは
「私たちより運動神経の悪い男子2名とトレードしろ。その男子の方が怪我する危険性は高い。」

そして先生は
「運動神経の悪い男子2名が女子授業に混ざることを考えろ。最悪不登校になるぞ。それにお前らが運動神経が良いのは女子の中でだ。男子に混ざれば集中攻撃に遭うぞ。」

長文だけど、一本。と言いたくなるようなダメ押しの投げ技を決められ、習いたきゃ護身術教室にでも通えと諭され、抗議の炎はわずか5分で鎮火した。

冷静になれば、命の尊さもまだ知らない中2男子の未知数な爆発力の中に突入する勇気も私たちにはなかった。


日本のジェンダーギャップ指数、総合では毎回ひどい順位でおなじみだが、教育の分野においては世界1位タイに付けている。

先生が、教育の中で、男女間の埋められない体格差と運動レベル差を無視して暴走した私たちを優しく止めてくれたんだ。

さすが世界1位タイ。

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