見出し画像

投球時の後方荷重の見方の参考 画像付き

後方荷重の見方は以前に書きましたが、足を上げた時の見方でした。
今回足を上げてトップを作るまでの見方を書いていきます。

以前書いたものです

1 上体が背中側に倒れる


体重移動する際に上体が背中側に倒れます(反ります)通常、体重移動時は上体はやや前傾していないといけません!最低でも状態は真っすぐになっていないといけません!簡単な見方としては軸足(後ろ脚)の踵よりも上体が後ろにないかを見ていただけるとわかりやすいと思います。
もう一つは軸足の股関節がちゃんと屈曲しているか?伸展してないか?を見ます。母指球に荷重がかかり前方に荷重している場合軸足の股関節が屈曲して上体がやや前傾しています。

画像1

わかりやすく見るとこんな感じです。上体が背中側に倒れれいるのがわかると思います。

画像2

画像3

次に連続した画像です。上が背中側に上体が倒れています。
下の左足が接地した時には上体の傾きが強くなっています。

画像4

これは野手ですが上体が背中側に倒れているのがわかると思います。

2 軸足の膝が深く曲がり前にでる


上体が後方に倒れてしまうために膝を深く曲げて前に出ます!軸足のつま先よりも膝が前(右投げだとサード方向)に出てしまいます!これは上体が後ろに倒れるために膝を曲げて前にだしてバランスをとろうとするためです。
ステップ足(前足)も前(サード方向)に出ます
これも同じで上体が後ろに倒れるためにステップ足を前に出して後ろに体が倒れないようにバランスをとろうとするためです!見方としては軸足のつま先よりステップ足の膝やつま先が離れてしまいます!通常、軸足とステップ足のは後ろから見てもそんなに離れることはありません!
ステップ時にステップ足を前に出す投手は後方荷重の可能性があります。

画像5

軸足の膝が曲がりつま先よりも前にでいるのがわかると思います

画像6

これも同じ軸足の膝が深く曲がってしまっています

画像7

次に後ろに倒れないように左足をサード側に出る画像です
軸足から遠くに出てしまっているのがわかると思います
これは荷重が後方にかかっているために後ろに倒れないようにするために左足をサード方向に伸ばしてバランスをとろうとしています

画像8

少しわかりずらいかもしれませんが、股関節が伸びて上体が起き上がっています。これも後方に荷重がかかっているために左足を伸ばしていバランスをとっています

3 背中が丸まる・上体を前に倒す


このタイプは一見後方荷重に見えないために注意が必要です!上体が前傾しているように見えますが、腰が丸まり(骨盤後傾)上体を前に倒します。
見方が難しいですが骨盤が後傾しているために股関節が屈曲しているようで実際は股関節がほとんど屈曲できていません。
一番の参考になるのが2番に書いたように、膝が深く曲がり膝が前に出ます!そしてステップ足も前にだして軸足から離れます!
僕が見ていて多いのが膝を深く曲げてお尻が落ちる選手です。

4 股関節が硬い・可動域がない


後方荷重になる選手の多くが股関節が硬いです。技術的にできないこもいますがとにかく股関節とあと足関節が硬いです。
なぜ股関節や足関節が硬いと後方荷重にるかというと、股関節を深く曲げれないと足を上げた時に膝を90°以上あげれません!すると膝を自力で上げられないために上体を後ろに倒して膝を上げようとします!実際に膝が上がっているわけではありません!
股関節と足関節の可動域の基準はこちらを参考してください

3 背中が丸まる・上体を前に倒す
4 股関節が硬い・可動域がない

画像9

この画像は軸足の膝が曲がりお尻が後ろにいっています。そして腰が丸くなっているのがわかると思います。お尻が後ろにいき重心が背中側にいってしまっているので腰を丸め上体を前にすることでバランスをとっています

画像10

これもお尻が後ろにいき腰を丸くしているのがわかると思います

画像11

この画像は股関節が硬く股関節を屈曲位にもっていくことができないために上体を前に倒している状態です!一見 股関節が曲がっているんじゃないの?と思うかもしれませんが、よく見るとお尻を後ろに突き出して後方に重心がいっています!バランスをとろうと上体(頭)を前に倒しています!これは軸足の股関節には荷重を乗せれていません!
上体はやや前傾しているのが理想であり、僕は選手に軸足の母指球上に頭があるようにと指導しています!
するとこの画像を見ると頭がかなり母指球よりもサード側に位置しているのがわかります!これはステップ足がサード側にでるのと一緒で足の代わりに頭を出しています

僕は選手にうるさいくらいに股関節・足関節を柔らかく(可動域を広げろ)しろと言います!なぜか?それは今回書いた後方荷重になってしまうからです!一番最後の画像で股関節が硬いせいでと書きましたが、今回 紹介した画像のすべての選手が股関節・足関節が硬いです(可動域がないです)
十分柔軟性をもっていません!

こちらに股関節・足関節の柔軟性チェックを紹介しているので参考にしてください

後方荷重といっても原因はさまざまです!しかし、後方荷重があるとすべてが台無しになってしまいます。
指導した選手の中に後方荷重を前方荷重(母指球荷重)を意識させただけで急速が5kmアップした選手がいます!ちなみに完全に修正できたわけではなく意識させただけでです!

投球フォームはほんの少しの意識や修正で良くも悪くもすごい変化がでることがあります!ただ一番は選手の頑張り努力が大切です


投球フォームに悩んでいる選手や指導者にはオンライン指導をしております



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?