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医師に胃がん大腸がん検診の講師をしていただきました

先日、勉強会でドクターに胃がん大腸がんの検診について勉強をしてきました。

胃がん

現在、胃がん検診でバリウムで調べる方が年間700万人ほどいるそうです。バリウム検診で引っ掛かる方がそのうちの約7%の約50万人ほどだそうです。そして、50万人中の1%の人にガンが見つかるそうです。
なので700万人中にガンが見つかる方が0.1%いるそうです。

胃がんはここ30年で激減してしている

胃がんの原因の99%はピロリ菌によるもので近年ピロリ菌に感染している方が少なくなり結果、胃がんが減っているそうで今後も胃がんは減っていくだろうと予想されているみたいです。1975年代と比べると胃がんは3分の1程度になっているようです。
ピロリ菌の感染者がなぜ少なくなっているかというと、日本の衛生環境が良くなったからみたいです。ピロリ菌の感染経路は明らかにはなっていないみたいですが、井戸水(生水)や動物のフンなどによるものと考えられているようで現在、水道設備が整えられ衛生環境がよくなったためにピロリ菌に感染する方が少なくなったと考えられています。そのため現代の子供がピロリ菌に感染している事が少ないそうです!しかし、ピロリ菌は大人から子供に感染してしまうそうで子供にキスや乳幼児に食べ物を口移しをすると親から子供に感染してしまうために注意が必要です!


ピロリ菌に感染すると胃粘膜に炎症が起こり胃が委縮してしまい慢性的な胃炎が細胞をガン化させてしまうようです。そのためピロリ菌に感染している方はピロリ菌の除菌をする必要があります。
ピロリ菌の除菌は抗生物質の投与により行われます!ピロリ菌の除菌により胃がんの発生率を3分の1に減少させることができるそうです。しかし、ガンになる確率をゼロにするわけではないために定期的な検診は必要になります。
ピロリ菌に感染している場合、なるべく早く除菌をすることが望ましいために20代のうちに一度ピロリ菌の検査をすることが望ましいようです
健康診断では呼気検査で調べることができるので何年か続けて調べることもいいと思います!1度だけの検査では陰性がでる可能性があるために何度が受けるといいようです。ちなみに呼気検査で陽性になった場合は胃カメラでの検査があるようです。呼気検査と胃カメラはセットのようです。

年々胃がんは減っていき今後も減っていくと予想されていますがそれでもまだまだ多くの胃がんは発見されているので注意が必要です。
ピロリ菌の検査を若いうちからすることが胃がんの予防になるのだと思います。

大腸がん

大腸がん検診で便潜血検査をうけてひっかかる人は10万人中 約600人だそうです。そこからガンが見つかる方は約20ほどだそうです!
しかし、便潜血検査で引っ掛かっても再検査を受けない方がいるのでもっと人数がいると考えられているようです。

大腸がんは増えている

大腸がんは胃がんとは逆に男女ともに患者数は年々増加しているそうです。
原因は食事が欧米化していることが考えられているそうで、他にも食生活の悪化により腸内環境が悪くなっていると考えられているみたいです。

大腸がんの精密検査は大腸カメラです!
大腸がんの発生率は直腸で48% s状結腸で24%でこの二つで約70%の確率でガンが見つかるそうです。
大腸検査でポリープが見つかった場合はだいたいはその場ですぐに切除してしまうようです!ポリープが見つかった場合は5年間は毎年検診を受けほうが望ましいようです

大腸の内視鏡手術の方法を簡単に書きます。

大腸コールドポリペクトミー
大腸ポリープの切除に用いられ、病巣部が小さくガン化を疑わないもの
通常ポリープ切除は高周波電流を用いて病巣を切除しますが熱を使わずに切除します。そのため胃粘膜のやけどや出血・穿孔を抑えられます。
ただ病巣を完全に取り切れない可能性があるデメリットがあるようです

EMR(内視鏡的粘膜切除術)
ガン化する可能性のある腫瘍や早期がんに用いられ、ガンでも小さいもので浅いものに用いられるようです
電気メス(高周波電流)により病巣を切除します。
病変部を切除し胃腸を切除していることに変わりないので、合併症に出血や穿孔があります。そのため手術後には日常生活の制限があります。

1~2週間の制限になるそうです。
・アルコールの禁止
・力仕事などによる腹圧のかかる仕事や運動の禁止
・入浴(シャワーは大丈夫
など

ESD(内視鏡的粘膜切除術)
高周波ナイフでガンの粘膜を切り剥がしていく方法で、EMRでは切除できない広い・大きなガンでリンパ転移の可能性のないガンに用いられるようです。この術式は高い技術を求められるそうです。そのため出血や穿孔のリスクがあるそうです。この手術は入院を必要とするので退院後にも日常生活の制限があります。
・1~2週間のアルコール禁止や食事制限
・3週間ほどは運動や遠くへの旅行の制限
・数か月後の再検査
など

今後も大腸がんは増えていくと予想されます。話を聞いていると食生活との関係が深いらしく。食事は食物繊維と乳製品をちゃんと摂取することが大切になってくるそうです。あとは当たり前ですが不摂生をしないこと食べ過ぎ飲みすぎをしないことですね。
大腸がんは40才から増えてくるガンなので40才近い方は1度検査をしてみるといいかもしれません!

今回、勉強会で学んできた事に自分で調べたことを書かせていただきました。間違いないように書かせたいただきましたが私は医師ではないので参考までにしてください。検査で引っ掛かったり体調がおかしい時はちゃんと病院で医師に相談してください!



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