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投球時 加速期 アクセラレーション期の股関節・骨盤の動き解説

右投げを想定しています

アクセラレーション期に大切なことの一つがSSE(shoulder・shoulder・elbow)で両肩と右肘のラインが一直線になっていることです。いわゆるゼロポジションといわれるものです。この両肩のラインよりも肘が下がっている場合は肘下がりになっているのでその場合、トップ時の肘の位置を確認する必要があります。またこの両肩のラインよりも肘が後ろ(背中側)に行き過ぎていると肘や肩が身体の回転よりも遅れて出てきてしまっているので肩を壊す原因になってしまいます。逆に今度は両肩のラインよりも肘が前に出てきてしまうと手投げになってしまい身体の回転が使えていないことになります。

文章だけで説明したものです↓



SSE(shoulder・shoulder・elbow)
両肩と肘が一直線になっている↓

画像1

肘が下がると両肩のラインよりも肘が下に下がる↓

sse 肘下がり


SSE(shoulder・shoulder・elbow)
両肩のラインのだいたい横に肘がくる↓

画像3

肘が下がり身体の回転に肘がついてこない・身体の開きが早く肘が遅れて出てきてしまうと両肩のラインよりも肘が後ろになる↓

SSE過外転

肘下がり・身体の開き・上体のつっこみなどの原因で身体の力をつかえないと両肩のラインよりも肘が前にでる手投げになってしまう↓

SSE内転

次に大切な事が左股関節を軸に回転運動を行うために股関節や膝が開かないようにして骨盤を回転させることです。
左足が着いた際に左股関節が内転・内旋位にキープするか内転・内旋位の方向に力を入れて開かないようにします。これが開く・膝が外側に割れてしまうと股関節の回転と骨盤の回転を十分に行えなくなります。
左股関節を中心とした回転運動がおこなわれて骨盤が回転すると左の骨盤が後ろに引き右の骨盤が前に出てきて骨盤が回転します。骨盤が回転すると体幹も同様に回転します。この時に股関節や膝が開いてしまうと股関節や骨盤の回転を十分におこなえられずに体幹の回転運動も不足してしまいます。

私がアクセラレーション期に一番重要だと考えているのが左股関節の引きです!

左股関節の引き(伸展)を行うことで骨盤や体幹の回転を強く大きくでき股関節・骨盤が回転し体幹も十分に回転できとリリースポイントも前になるために球持ちがよくなる・リリースを前にできる・球が浮きずらい・低めの球が伸びるなどの効果が期待できます。しかし股関節・骨盤の回転が十分にできない場合はリリースが早く(高い位置でボールが離れる)なり、球が浮く・低めのボールが落ちる垂れる・ボールが右側に抜けやすいなどの影響が出てきます。そのため、アクセラレーション期にはこの左股関節の引き(伸展)を行う回転運動が大切になります。


アクセラレーション期からリリースにかけて左股関節を引く(伸展)ことにより身体の回転をより使うことができます↓

股関節引き

股関節引き (2)

動画
左骨盤が後ろに引くのに注目↓

左股関節をを引く(伸展)ことによって左骨盤は後ろに引き・右骨盤は前に出て回転します。下の画像の右骨盤が前に出ているのに注目してください↓

股関節引き (3)

股関節引き (4)

動画
右骨盤が前に来るのに注目↓

左股関節を引くことにより身体が回転して手が前にでてくるためにリリースが前になります。しかし、左股関節の引きが十分にできない場合、リリースが後ろ又は高い位置になってしまいます。すると球が浮く・低めのボールが落ちる垂れる・ボールが右側に抜けやすいなどの原因になります。↓

股関節引き (5)

股関節引き (6)

動画
左股関節を引くことによって手(リリースポイント)が前に出てくるところに注目↓

横から

アクセラレーション期の左股関節の引き(伸展)の重要度がわかっていただけたと思います。これができるとできないとではかなりのパフォーマンスの違いが出てくるはずです。
しかし、股関節が硬い・可動域がない選手はこの股関節や骨盤の回転運動を十分にできないので可動域を確保する必要があります。そのため下の2つの画像ができるようにしてください!

両足と膝をつけて踵が浮かないように最後までしゃがむ↓

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大腿部・膝が胸に着く、この時に反対の足が浮かないように↓

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