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灰色の良さ

あはき柔整の広告検討会を聞いていて、受領委任払いへの移行を思い出した。
鍼灸への緩和と見せかけて中身は事実上の規制。
機能訓練指導員の認定要綱に鍼灸師が加わったのと同じで、
名前ばかりで実が伴わないことを功績と誇る。

中身が無いことを指摘すれば「ここからがスタートなのだから最初は我慢しろ」と。
そもそもゴールも示さずスタートさせられる負けレースに誰が付き合いたいと言うのか。

広告検討会も受領委任払いも非医療類似行為の産業分類も福岡裁判も全て同一の問題から出発している。

グレイなのだ。
鍼灸業界は白でも黒でも無く灰色の体質があるのだ。

それは鍼灸の『治療』にも言えることで白黒を求めない。
我々の本質がグレイを良しとして業を為してきているからだ。

ただ、昨今の世界ひいては日本社会は歪なポリコレを発症とする社会正義が強まり、政治的、科学的、社会的などの枕詞に酔いしれて正誤だけで物事を判断する。

我々は違う、我々は陰と陽だ。正しいも間違いも無い。
だから中庸たる白と黒の中間でいつも右往左往する。

先達はそのことを良く理解していたから世俗とはある程度距離を置いて、交わりを持たずに鍼灸業界を鎖国的に守っていた。
だが、福岡裁判、いやGHQの辺りからそれでは許されなくなり業界団体を設立して社会との交わりを持った。
けど鍼灸には維新の英雄はいなく、清国のようにアヘン戦争が如く西洋に蹂躙されてしまう。

いつしか鍼灸師の中にもこれではマズイので白で行こう、西洋医学と協調しなければと動きが出る。正しい意思と知恵を持ってる人物もいるが、歴史の常で先を見すぎて極論に走る人物は求められない。

どこの世界でもそうだが派閥で気に入られた人が陣頭指揮をとって有資格者優位論と伝統主義で今の日本社会に応じてしまう。
その度に突っ込まれるのは、鍼灸師くん君達こそグレイな職種でしょ?と。

本来なら何百日も戦略を練って、何百回もシュミレートして初めて若干対等になれるかもしれないのに、先達の言葉を忘れて自分たちは白だ、正しいのだと思って応じるから失敗する。
その内に戦略無き迎合するようになり、今回のような失態ばかりを繰り返す。

では、どうすれば良いのか?
それはまた次回に

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