太宰治 女生徒の一説
バスから降りると、少しほっとした。どうも乗り物は、いけない。空気が、なまぬるくて、やりきれない。大地は、いい。土を踏んで歩いていると、自分を好きになる。
この、土を踏んで歩いていると、自分を好きになる。
がやたらと気に入ってしまった。コピーライティングがすごいぞ。ほんと些細なところに気づく天才。ほんとちょっとした文章のところだけど。
ロココという言葉を、こないだ辞書でしらべてみたら、華麗のみにて内容空疎の装飾様式、と定義されていたので、笑っちゃった。名答である。美しさに、内容なんてあってたまるものか。純粋の美しさは、いつも無意味で、無道徳だ。決まっている。だから、私は、ロコロが好きだ。
というのもいい。
女の子が朝目を覚まし眠るまでの一日を、女の子の語りのみで描写。美しい文章。読後感も気持ちのいい話。読んだことない方はおすすめです。
というメモでした。
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