『Pana』 小村昌士監督【在宅映画制作 LINER NOTES #14】
「記憶にとどめるほどではないが、よくよく考えるとおかしな人物」リスト、1名追加!?
小村昌士の作る世界には、常に不遇な人しかいない。不遇の中で、耐えしのぐことで理性を保とうとする者が、不遇の中で、相手に迷惑をかけることで理性を保っている者に出会ってしまう。その不遇と不遇の邂逅から、我々が導ける教訓などまったくなく、変わらず一方は耐えしのぎ、一方は迷惑を与え続ける。そんな底なし沼を私たちは今作でも垣間見てしまう、『Pana』の正体を知ったときに…。
Postscript #14 小村昌士監督
・今回の作品の着想は?
「遠隔の除霊」というネタを思いつき、そこから膨らませました。
・撮影時のエピソードや裏話を教えてください。
元々は、軽いノリの霊媒師を菊田さんに演じてもらって、一度撮影もしたのですが、編集して面白くならなかったので、シリアスな感じの空気に変え再撮しました。申し訳ないことをしたなと思います。
・今回の作品を制作して実感したことは?
実感したことは、出来ないことがあることで出来ることを必死に模索し、その結果自分の芯の部分と向き合うことができたことです。反響としては、観てくれた人から、菊田さんが面白かった、という感想をいただけたのが嬉しかったです。
・ 在宅映画制作を通して、これからの映画制作に活かせそうなことだと思ったことは?
他の方の作品も、皆さんの作家性がもろに出ている印象があり、僕自身も自分の好きな感じで作れた印象があるので、この企画を通して自分と向き合えたことは、これからの映画制作の糧になりました。
・作品をご覧になった人にメッセージをお願いします。
観ていただきありがとうございます!少しでも「なんかおもろいな」と思って頂けた方は、現在準備中の映画があるので、これからも僕の作品を観て頂けたら嬉しいです。
・その他、感じたこと、考えたことがあれば、教えてください。
この撮影のオンライン打ち上げで菊田さんから聞いた「コロナウイルスの新たな陰謀論」が、すごく面白かったんですが、もうどんな話か忘れました。
『Pana』
監督 / 小村昌士
撮影スタッフ / 北村明未佳
キャスト
小村昌士
菊田倫行
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