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緊急事態宣言下での「通常運行」をつくる進捗のコミュニケーション #知識製造業を止めるな

去年も、それより前も「当たり前のことを当たり前にやる」ことはずっと大事でした。例えばコミュニケーションのタイミング一つ取っても

・速やかに情報をもらったほうが嬉しい相手には、すぐ連絡を入れる。

・今は聞いてられないであろう相手には、タイミングを見計らう。

・身勝手で聞き耳を持たない人には、言って聞かせて、意識を改めてもらう。

こういったその時その時の《当たり前》のことを、やりきることができれば結構仕事は捗っりました。今は、《当たり前》のレベルが変わってきていると感じます。今までの基準では足りない気がしています。

アウトカム指標の大事さが高まる

先週の火曜日に緊急事態宣言が出た。その前の週末くらいから「出る出る」という雰囲気は高まっていました。リバネスでも月曜には長い時間をかけて、コロナウイルス感染症対策についての方針を固め、発表文を練りました。

宣言には「首都封鎖」すなわち罰則規定と補償つきの封鎖はふくまれませんでした。かわりに、7-8割の移動抑制の目標と、2週間での新規感染者数ピークアウトという数値目標が示されました。

行動指標だけでなく、結果指標(アウトカム)が政府から言われる例は、日本では珍しいと思いました。神戸大の岩田先生もそう思ったようです。

政策や、国民への呼びかけ、に限らず、アウトカムを互いに明瞭にすることはすごく重要だと思います。

特に複雑なことをテレワーク下でやると、経過が見えにくい

特に過程が見えないテレワーク環境下では、より重要性が増しています。テレワーク下で「4時間、4つの社内会議が入っています」と同僚・部下から情報共有を受けた時に、「で?」となる度合いが高まっているのです。

出勤していると、会議室の雰囲気や、会議室から帰ってきた様子、議事録の伸び具合などで判断可能ですが、リモート下の会議はさすがに覗き見しづらい

で、その同僚が「4つの会議」とやらのうち、発言をする機会があるもの、資料を提供するものはどれくらいあるのか。貢献するやり方がわかっているか。

発表主体ではなかったとしても、聞き専だったときに何を聞いて、その後どう活かすかハッキリさせているか。

理想的には「4つの会議でそれぞれ、プレゼンをするのが2つ。1つは資料Xを作るために必要な方針Yの確認。もう1つは、宿題として出してあったZを確認します」と返ってきたらすばらしい。発表者でも聞き手でもいいからアクションする結果指標のほうが決まって言えるといいな、と。

何がやばいって、あと1か月ぐらい緊急事態宣言は続くことが見えていて、アウトカムを1個も出さない人になってはいけない。

「これを作る予定です」と言って、そのとおり出すのが理想。テレワークではますますプロセスが見えにくいから、アウトカム予言をして周囲にはモノサシを渡す。そのうえで想定の倍かかったとか、半分でできたとかで自分の状況を開示したほうがいいな、と。

後進の指導とかテレワークが増えてマネジ難易度が上がる人もいるなあ、という気持ちをつらつらと書いてみました。(逆にマネジ難易度がまったく変わらない人もいて、助かるなあという気持ちも湧いてきました)

アウトカム評価のウェートが増すことのPro/Con

要件、なかでも成果物評価になると、「育成中です」みたいな人は評価が下がってしまうのでは?という際どい人もいる。そこにどう手を差し伸べるか悩ましいです。

一方、「スッキリするぜ」という人もいそうだな、と思いました。

https://twitter.com/May_Roma/status/1249339820507377664?s=20


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