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佐倉彩海写真展「透明な珊瑚礁」を終えて(中編)

10/5~7の3日間、代官山のアップステアーズギャラリーさんで行われました佐倉彩海さんモデル/主催の写真展「透明な珊瑚礁」に参加させて頂きました💡

その記録を私視点でnoteにまとめていきます。
前回の前編では、私自身の展示について細かく書きました。
…しかし、少し綺麗に書き過ぎたのか💦(←)、凄いことをやっている、と思われてしまった方もおられるかもしれません💧

実際は、凄いことをやっている箇所はあるのかもしれませんが、今回についてはそのポイントがズレている可能性が高いです…
ということで、もっと正確に(赤裸々に)、制作の実態を書いてみたいと思います💡

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まず、いきなりですが、私が彼女に事前に送った資料をお見せしましょう。

ayami20190706

〇ロケ日時
2019/7/6

〇ロケーション
鶴見線界隈(国道、浅野、海芝浦、浜川崎)

〇スケジュール
10:45 JR鶴見駅で待ち合わせ
11:00 鶴見駅出発、11:02 国道駅到着
11:15 国道駅で撮影(パターン1)
12:02 国道駅出発、12:07 浅野駅到着
12:15 浅野駅および周辺で撮影
14:00 おきつる食堂かどこかで食事、休憩、着替え(パターン2)
15:27 浅野駅出発、15:31 海芝浦駅到着
15:35 海芝浦駅で撮影
15:45 海芝浦駅出発、15:49 浅野駅到着、16:07 浅野駅出発、16:13 浜川崎駅到着
16:30 浜川崎駅および周辺で撮影
18:06 浜川崎駅出発、18:17 国道駅到着
XX:XX 適当な場所までお送りして解散

〇衣装/メイク/アイテム
・パターン1
日常な感じ一式(★彩海)
学生風が望ましい。
・パターン2
岐路に立った感じ
白ワンピ(★篠山)
靴や中に着るもの一式(★彩海)
・アイテム
プラム(★篠山)、キャリーバッグ(★篠山)	
	
〇撮影イメージ
『キロ。』
ある日誰かが駅に忘れたプラムを拾った。
2年前に少しだけやっていた芸能活動。初めてのスチールの仕事で小道具にプラムを使ったことを思い出す。
少し恥ずかしかったけど、何かを表現する仕事は魅力的であり楽しいものだった。
芸能活動を辞めて学業に集中してきたこの1年半。目標の為だったけれど、それは本当に自分がやりたいことなのか。
本当の気持ちに気付く。私は衝動的に家を飛び出した。
あの時プラムを拾わなかったら、きっと何も変わらなかった。

〇謝礼
それなりにお渡しします。
写真集『キロ。』(予定)

もう少し細かい設定を別途話した可能性はありますが、基本この程度です💡

押さえているのは、
・どのエリアでどの状況(感情)のシーンを撮るのか
・どの衣装で撮るのか
だけで、
・これだけの章があって
・それぞれの章のタイトルは「〇〇」「●●」で
・この場所で第■章を撮ります
などということはお知らせしません。(事前に決めていません)

ある状況(感情)では こういう絵が欲しいよなーという漠然としたイメージが頭の中にあって、それが撮れるであろうエリアを撮影場所に選ぶのみで、あとは半アドリブです💦

とはいえ、鶴見線界隈は(あ、メインの撮影は鶴見線界隈を使いました💡)よく知っている場所ですし、同じ日の朝にロケハンもしましたので、イメージはそれなりに固まっていました。

そして、撮影しながら、次はあの場所でこういうシーンを撮るから、と説明しながら(半分アドリブで)進めていったのです。

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ロケハンの話が出ましたので、ロケハンについて書きます。

私はこの手の撮影の場合、ほぼ確実にロケハンをします💡
そして、イメージに合いそうなシーンの写真を撮っておきます。

ロケハンをするのは同じ季節。できれば一週間前などです。
例えそこが浜松であっても、です笑

今回は時間が無かったため、当日の朝にロケハンをしたのですが、それは結果オーライでした💡
なぜなら、写真集で使った風景写真のほとんどがロケハンで撮影したものであり、天気が悪かった本編ともズレなかったからです。

ちなみに、天気も悪かったので、上の予定に書いていた海芝浦にはロケハンでも本編撮影でも行かなかったですし、全体も大幅に早く終了しました。

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さて、問題はそこからです。

天気が悪かった(ことそのものが、元々の自分のイメージと違った)こともあって、テンションも低く💦←
正直、撮れ高は低かったのです。

いつものように、ストーリーに使えそうなOKカットをセレクトしていくのですが、ボツを出せないくらい、ストーリーを描くのにギリギリのセレクトだったのです💧
実際、セレクトしたものからボツにしたのは僅かでした。

その僅かの写真を上に並べています笑

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そして、セレクトした写真を眺めながら、ストーリーに合わせて章立てを組んでいきます。

いつものように章毎にフォルダーを分け、そこに写真を入れ、並べる順に番号を振ります。

同時に、その章で言いたいこと(主人公に語らせたいこと)を考え(元から考えてあったものも、もちろんあります)、テキストにメモしておきます。

2章フォルダー

例えば第2章のフォルダーがこんな感じです💡

text.txtにはこう書いてあります。

川辺。

このままでいいのだろうか。
このまま、流されていいのだろうか。

章のタイトルは写真集では書きませんでしたが、一応内部的には存在するのです。

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ロケハンで撮影した写真を多く採用したと書きました。

それは当然で、もちろん本編撮影中に撮った風景カットも含めてですが、ストーリーを描くのと同じ場所、できる限り同じ季節、同じ天候、で撮影したものでないと繋がらないのです💡

ですので、撮影途中で風景撮ったら怒るようなモデルさんは最初からお断りです👍(さすがにいないか)

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そんなこんなで全ての章について並べ終わったら、それをそのまま写真集エディター(グラフィック等に出す場合はPhotoshopとか)で編集して終わりです👍

省略しましたが、章毎の写真の並びやボツ決めは、写真集にした時のレイアウトを考えながら行っています。
その辺りは過去記事「写真集」のツクリカタ(当社比)。を参照ください。

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さて、制作の実態はこんな感じでしょうか。

最後に、いつか詳しく書きたいと思っていますが、ストーリーとポエムの違いについてさらっと…

私はストーリー物を制作しようと思っていますので、それを阻害する(違和感を感じさせる)写真は絶対にセレクトしません💡

過去記事 続「写真集」のツクリカタ(当社比)。でも書きましたが、例えば、ストーリー上 関係者がいないはずのシーンで目線の写真があるなどというのは、それだけで一発退場です笑

でも、ポエムならもちろんOKです👍

その辺り、よく考えて制作して頂きたいなと思いますし、考えていないと正確な撮影ができないはずなのです💡

あと、男視点のポエムはちょっとキモいので(←)、それもよく考えて、、、💧

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それでは、最初からストーリーに組み込むつもりもなく撮影したカットを数枚並べて終わりにします。

See You‼

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モデル: 佐倉彩海(@ayami_s222)
展示『キロ。』より

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