見出し画像

ゲンゾーあれこれ。

写真は、maayaさん
これは、撮って出しのものになります。
※と言いつつ、レタッチだけはしてあります💦

フィルム時代のことはよく知りませんが、デジタルでは「現像(RAW現像)」ということで、撮った写真に何らかの指定を加えて最終的なデータにします。
一方、RAW現像ソフトと呼ばれるアプリケーションの進化も凄まじく(❓)、どこまでが現像で どこからがレタッチなのかという境界線が怪しくなっています。

個人的には、色または輝度の単純な変換、の範疇を超えるものはレタッチなのかな、という感覚を持っています。

さて、篠山はというと、現像はそれなりに手を加えるけれども、レタッチはあまり大きくはしない、というスタンスでやっているつもりです。
それは、レタッチは、種類にも依りますが、著しく現実感を損なう可能性があるものと考えているためです。

例えば 某J● SK■ SK■ のポスター。大変美しい男女の写真ではありますが、もはや写真なのかCGなのか区別がつきません。
広告としては大いに効果アリなものである一方、ポートレート写真として見るとやり過ぎと言えるのではないでしょうか。
レタッチの種類には、オーソドックスに肌の質感を整えたりシミ等を消したりするものから、部分的に拡大したり削ったりするものまでありますが、どこかに境界があって、ある一定のラインを超えると気持ち悪くなるのでしょう。そしてその感じ方は人それぞれなのかと。

一方で、撮って出しほぼそのままを公開する人もおられます。
それこそ RAWですら撮らずに jpeg撮って出しで勝負しているのだと言いつつ。
個人的には誰と何の勝負をしているのか全く理解できませんが(笑)、まあ、勝負なんかどうでもよいので、お肌のコンディションくらい気にしてあげましょうよ、とは思います。

さらに言えば、撮って出しといいつつ、それなりにカメラの設定は追いこんでいるはずで、メーカー標準のパラメーターで撮ったりなんかせず、所謂RAW現像に属する作業を加えているのだろうと思っています。

さて、そこで言いたいのは、写真の評価に関してです。言い換えると、写真が与えるインパクトです。
多くの人は、そのインパクトが強くなる方向で写真を現像するはずです。
そしてそれは、被写体の強さや構図の良し悪し、光の具合、といったベーシックな要素に対する付加的なものでありつつも、写真の印象を大きく変化させる要素であると考えています。
何が言いたいかと言うと、ぶっちゃけ、現像(やレタッチ)の効果が強いと、見る人に依ってはそれだけでもの凄く評価が変わってしまうのだろうな、ということです。

さらに何が言いたいかと言うと、篠山は撮影も現像もレタッチも素人ではあるけれども、何となく自分が効果的だなと思っている現像を昔から続けており、その他が雑でもそれなりに助けられている可能性が高いと認識しているということで、つまり、現像を少し工夫すると、写真のイメージがもしかしたら2倍くらい変わるんじゃないか、ということです💦

ということで、先の写真を現像していきましょう💡
先の写真の通り、篠山はかなりアンダーで撮ります。
このシーンでは心配はないのですが、白飛びするのを避けることと、デジタルはアンダーのデータが比較的残る傾向があると認識しているためです。

まずは、ホワイトバランス、コントラスト(、ガンマ)を調整します。

篠山の好みは、ホワイトバランスは低めの色温度で(写真的には青色に倒す感じで)、コントラストは高めです。ガンマも少し上げています。

次に中間トーンを持ち上げます。

篠山はアンダー目に撮りますので、それにより肌が明るくなることを期待しています。

もうこれで十分良くなったんじゃないかと思うかもしれませんが、続けます。

赤(R)の中間トーンを僅かに落とし、青(B)の中間トーンを少しだけ持ち上げ、緑(G)の中間トーンより少し明るいところを僅かに落とし、少し暗いところを僅かに持ち上げます。謎。

前の方が良かったんじゃないかと言われそうですが、好みですから💦

青みを加えることで透明感を演出し、アンダーに緑を乗せることでノスタルジックな感じを加えることを狙っています。

最後、周辺減光の効果を加えます💧

これも完全に好みなのですが、個人的にオールドレンズや広角レンズの、自然な周辺減光が大好物なのです。
写真を始めた頃はそれもあって 35mm のレンズをメインで使っていたりもしました。

被写体を引き立たせると同時にノスタルジックな感じをさらに加える効果もあると考えており、ほぼ全ての写真にこれを行っています💦

…ということで、本当にこれしかやっておらず、お恥ずかしい限りです。

モデル: maaya
カメラ+レンズ: Sony α7S + Carl Zeiss Batis 1.8/85
設定: F2.5, 1/160, ISO-100
ロケ地: 和泉多摩川


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?