世界のおかしなオトモダチ ②妖しい美人女医
SNSで出会った海外の「おかしなオトモダチ」シリーズ第２弾。今回は、ちょっと何がしたかったのかわからない「女医」のお話です。
数年前に彼女と出会ったのは、ちょっとニッチな（エッチではありません）国産言語交換アプリ「ゴガトモ」でした。
Cherryと名乗る彼女は、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ出身の小児科医、公称27歳。しかも、米軍に所属し、イエメンにいるとか。以前は、ドイツのラムシュタイン空軍基地（最大の在欧米軍基地）、アフガニスタンのカブール、そしてイラクなど世界各地を転々としてきたと言います。その割に、プロフィールでは「居住地：Tokyo」になってましたが。
第１弾の記事に書いたように、こういう肩書きの人物は要注意です。特に、恋愛感情を抱かせて、最終的にはなんやかんやとお金を要求してくる詐欺師（国際ロマンス詐欺）であると思った方がいい。
ただ、ボクも根性がねじ曲がっており、何かと刺激を欲するタイプなので、ちょっとどんな展開になるか様子を見てみることにしたんです。気分転換を必要としていたし笑
結構な期間会話したと思います。数ヶ月くらい。何枚か赴任地や海外旅行先で撮ったというセルフィーを送ってくれました。また、ボク自身の体調の相談や病気に関する質問をすると、医師らしいアドバイスもくれたものです。
詐欺師だとしたら、随分辛抱強いなと思いました。あるいはとても慎重で狡猾なのかも、とも。ともあれ、会話を重ねるにつれて割と一方的にボクのことを好いてきている様子。奥さんいるって言いましたけど？
ある時、マレーシアに旅行したんですが、夜10時くらいに電話がかかってきました。彼女から電話が来たのは初めてでした。
ボクは開放感も手伝って明るいうちからお酒を飲んでいたので、結構酔っ払っていました。で、その頃ちょうど寝床に入ろうとしてたんですけど、小一時間だけ付き合うことにしたんです。
Cherry「ビックリしたぁ？ごめんねいきなり電話して。ふふっ。起きてた？」
ちょっとハスキーで低めのトーンだけど、雰囲気はまるで「彼女」のような甘ったるさ。ゆったりとしたペースで、吐息まじりで話しかけてきます。
Cherry「私のこと本当に信じてた？（ネカマじゃなくて）ちゃんとこうして存在するのよ、私。ふふふ。」
その後ボクから何を話したかは全く覚えてないんですが、彼女ずっとこんな感じで何やら囁いていたっけ。頭の片隅では、えーっと、イエメンとマレーシアの時差は5時間だから…向こうは大体夕方5時か。（本当なら）勤務中やろ。第一、まともな人ならわざわざ存在証明なんてしないよ、などと思いつつ話を合わせていました。
Cherry「あなたは本当にスイートでラブリーね。とっても会いたいわ。旅行、気をつけてね。また連絡するわ、愛してる。チュッ」
おわわ、チュッだって（ゾワッ）。
もしもボクが当時独身で、かつロマンス詐欺ってもんがあると知らなかったら、好きになってただろうか？ ん〜、ないわ。美人は美人だけど顔が濃過ぎるし、ボクより背が高いし、遠距離すぎだし……てなことを考えることもなく、その日は電話終了後爆睡しました。
その後、少し頻度は落ちつつも（いつ尻尾出すんやろな〜と）適当にチャットを続けてたのですが、ひと月ほど経った頃でしょうか、突如転機が訪れました。
ある日、Cherryが唐突に不満をぶつけてきたんです。
Cherry「私はね、あなたと話をするために、いっつも（通信用の）高額なプリペイドカードを買わなきゃいけないのよ。」
はぁ..（・_・）そうだったんですか？それは知らなんだ。でも軍医でしょ？お金あるでしょ？
僕「で？」
Cherry「この関係をいつまで続けるつもり？」
「この関係」っていうのは…つまり、極東の男に恋する女医と、それを詐欺と疑うジャパニーズおっさんとの馴れ合いプレイのこと？笑
プリペードカード代を払えと言われたわけではないし、これまでの会話内容の辻褄からも100%詐欺師だと断定するには至らなかったんですが、まぁ、危ない橋は渡りたくないので、ここいらが潮時かと思いました。
僕「続けられないなら続けなくていいよ。信じてたのに、結局カネの話をするなら、もういいよ。嘘つき。」
詳細は忘れましたが、確かそんなチャットを最後に、このモヤッとした「関係」は幕を閉じました。
Cherryは「嘘つきって何よ！」と激怒してましたが、そこでblockしてチャットもデリートしてしまったので、完全終了です。
今回は、おめぇ詐欺師じゃねぇか！バシッ！というわけには行かなかったので、万一本当に好きでいてくれてたとしたら、見ようによってはボクが人の心を弄んだ悪人みたいにも映りかねないんですが…まぁ、四捨五入して100%なら、それは100%詐欺師でしょう。
◆参考（注意喚起の意味で）
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