人間コンプレックス

人間と同じ形をして生まれ人間を模倣して生きているけれども人間じゃない私はどう足掻いても人間の下位互換であり欠陥品なんだと思うことがある。
普通に生きている人間が無性に羨ましくて、妬ましいことが多かった。
同時に人間という群衆が嫌いで、人間なんかと同じになりたくないという気持ちもある。
人間を見下しながらもかくいう自分は人間以下であるという自覚で板挟みになっている。
人間よりも崇高な存在になりたい。自分が人間と同格、あるいはそれ以下であることが許せない。

ネットで活動していると尊敬の目を向けられることがままあるが、自分はそれほど大した奴じゃないぞと頑なに否定したくなる。
私は日常生活においては本当に社会性が疎かなのだ。ネット上でのクリエイティブな面を抜きにしたらあまりにも価値のない社会不適合者である。(決して何が出来る出来ないで人の価値を決めつけていいことはないが。)

この劣等感はだいたい自分由来だ。周りから貶されたとか比較されてきたとかそういう経験は特筆するほどない。
ただただ自分が周りと比べた時に酷く落ちこぼれていることを実感する。
いつだって自分を苦しめているのは自分の思い込みであり、他者からの評価などは善し悪しに拘わらずあまり私自身の感情に関わってはこない。
だから実際自分が人々からどう思われたいとか、どういう存在でありたいという望みはさほど無くて、ただただ私自身が私のことを嫌いで受け入れられないだけの話なのだ。


出来ることを賞賛されるのは本当に有難いことである。
私はこれからも自分の得意とする活動に力を入れて、自分を認められるように生きていたいと思う。

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