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物語綴り

カラカラと思考が空回る。
思い起こすと後悔ばかりが浮かび上がる。もう考えることなんてないのに。

傍らに眠るシロを撫でる。毛の生え変わりだからか、白い綿毛のようなかたまりがふわふわと落ちる。
いつか子供の時に流行ったケセランパセランのようだと働かなくなった頭に浮かぶ。
「君が幸せを運んでくれるといいのに」
なんて力無く笑ってみる。

もう戻らない日々を思って。

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